『ポップスター』ラストのステージ場面だけでも見る価値ある作品です。

映画『ポップスター』のチラシポスター映画館

2020.06.07新宿シネマカリテにて

映画『ポップスター』のチラシポスター

高校時代の学校での銃乱射事件のトラウマを抱えた主人公のストーリーです

2018年米国製作の作品です。

主演は、『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン

作品自体には一貫した主義主張が明確にあるとは言えませんが、ラストのステージの場面は、なかなかの出来です。

アーティストのドキュメンタリーかと思わせられるほど、秀逸な出来で、また作品の為に作られたであろう楽曲、歌、そしてステージがなかなか見せてくれます。

映画の為だけのコンサートのシーンなんですが、まさにこれが現代のポップスなのかと感心します。

コロンバイン高校銃乱射事件を連想させる場面

そんな場面が2回ほど出てきますが。

テロや宗教的的背景はないようですが、事件の犯人の人格的問題が背景として浮かんできますね。

このような人格に問題のある者が起こした事件としては、アメリカのコロンバイン高校銃乱射事件(1996年)の犯人、また、日本でも同じような事件として、附属池田小事件(2001年)、川崎児童投げ落とし事件(2006年)の犯人が挙げられます。

いずれの事件の犯人にも共通しているのは、SSRIと呼ばれる抗うつ薬の、ある種類の常用者という事です。

日本ではあまり問題視されてないようですが、新聞でも取り上げて、あるSSRIの薬品名が出たこともありますが、いつの間にか消えてしまいます。

SSRI(選択的セレトニン再取り込み阻害薬)

なんか難しい名前ですが、2000年代初頭にこの薬が現れたことで、うつ病の治療に画期的変化を遂げます。

しかし副作用として、強い焦燥感や衝動性などがあげられます。

全ての人が、必ずしもそうなるというわけではないのですが、うつ病等においてはかなりの効果があるとともに、副作用についても考察が必要と考えます

先ほど例に挙げた事件においては、犯人のパーソナリティがかなりの要素としてはあるものの、事件の行動とその引き金と薬の関係も否定できず、もっと議論が必要ではないでしょうか。

現代的と言えば現代的な作品。

主人公もふくめ、薬物との関連がうかがえます。

そういう意味では、映画の中の事件もふくめ現代的と言えば現代的作品なのですが。

それが、病める現代と結びつくところが悲しいですね。

現代社会を直視すると言う意味でも、お勧めする作品です。

もちろん、ラストのステージも見ものですが

コメント