日本人監督が撮った、アフリカ移民の作品『リベリアの白い血』そこには

映画『リベリアの白い血』のチラシポスター映画館

海外で勝負する日本の映画人

『リベリアの白い血』は、日本人若手監督福永壮志による、リベリアとニューヨークを舞台に一人のリベリア人とその家族そして、アメリカへの移民という流れを追った、彼の長編デビュー作です。

福永監督は、北海道出身でニューヨークを拠点に活動しております、2015年本作『リベリアの白い血』ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品され、その後世界各地の映画祭で上映された後、ロサンゼルス映画祭で最高賞を受賞

2016年にはカンヌ国際映画祭が実施するプログラム、シネフォンダシオン・レジデンスに世界中から選ばれた六人の若手監督の内の一人に選出され、長編二作目の脚本に取り組まれております。

いま日本人監督として海外からもっとも期待される監督ではないでしょうか。

あくまでも、その活動の場を海外に求めて勝負する姿勢がすばらしいですね。

本作の良さはなんと行っても、監督自らも言ってるように、日本人がリベリア人の映画を撮るというのではなく、同じ人として人間を描くというところが画面からヒシヒシと伝わってまります。

特に主人公がリベリアの地からニューヨークに渡り生活の糧を苦労して稼ぎ出す姿に、リアリティーがあります。

世界で勝負するという厳しさ

本作でも、撮影監督村上涼さんは、リベリアで撮影中重度のマラリヤに感染し、ニューヨークの自宅で死去されました、享年33歳ということで、誠に残念です。

日本であるから安全ということはないのでしょうが、やはり海外ではその危険度は増すのではないでしょうか。

しかし、それでもなお世界に通用する作品を目指すということは、素晴らしい事ではないでしょうか。

リベリアとニューヨーク

映画『リベリアの白い血』のチラシポスター

リベリアでの過酷な生活と新天地ニューヨークでの生活、そこに活路を求める主人公の苦悩が丹念に描かれております。

とくに、リベリア内戦での主人公の経験が物語を厳しく現実的なものとしております。

まさに、監督の言う通り一人の人間をとことん描いており、秀作です

福永監督の次回作も楽しみなのですが、彼らのように世界に通用する作品を追い求める若手の映画人が多く育ってもらいたいものです。

そうすれば、停滞ぎみの日本映画界にとってもよい刺激になり、彼らに続く人材が多く育ってもらいたいと願っております。

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