中国No.1メガヒット『フライト・キャプテン』期待外れもメガ級

映画『フライト・キャプテン』のチラシポスター映画館

キャッチコピーが素晴らしい

世界が驚愕した空前の危機を描く 超弩級スカイ・パニックアクション

どうです、これ以上はない宣伝文句ですね

うすうすは、ハズレを感じていたのですが。

見事なまでに的中しました。

事件は実際にあったことで、2018年、重慶からラサに向かう四川航空3U8633便で、乗客119名を乗せて、高度1万メートルで操縦室のフロントガラスにひびが入り、瞬く間に大破。

副操縦士が機外に放り出されそうになる中、辛うじて機長の奮闘により圧力を失い自動操縦も効かない氷点下30度の冷風が吹き込む中、1名の犠牲者を出すこともなく、無事帰還

その時の機長やクルー達の頑張りを映画化したものなのですが。

何と言うか、同じような航空機事故を扱った『ハドソン川の奇跡』と並ぶ作品という触れ込みだったんですが。

肩にばかり力が入っている作品とでも言いますか。

何と言っても建国70周年を迎えた2019年に「中国の誇り3部作」最後の作品として公開され、興行収入450億のメガヒットだとか。

中国の誇り3部作」というのが、何とも言えないですね、出来事が誇りなのか、作品としての出来が誇りなのか、聞いてみたいところですが。

おそらく、前者でしょうね、そうなると作品としての出来は問わないということになるのでしょうか。

3部作ということなので、残りの2作品も今後封切られるでしょうが、楽しみ?ですね。

コクピットのガラスが割れるなんて

あってはいけない事故なのですが、実際には本作品の事故も実際にあったわけですし。

過去には、1990年にブリティッシュ・エアウェイズでも同様の事故を起こしております。

この時にも幸いにして死者は出ておらず、原因は、飛行の27時間前に操縦室の窓ガラスが取り換えられてたのですが、取り付け部のネジが規格外の物が使われていたのが原因とされております。

また、日本国内でもでも窓ガラスが割れるという事故までは至ってないものの、ガラスにひびが入るという事故は、2006年4月スカイネットアジア航空2019年8月日本航空、又離陸前ですが2020年日本航空でおきております。

しかし、その原因は高度の高い場合鳥などの衝突は考えられず、機体の歪みなのか原因がはっきりしないケースが多いようです。

ただ、まかり間違えば大惨事となるだけにその原因は究明が必要だと思うのですが。

今回の『フライト・キャプテン』でも、その点には全く触れず、ただ映画の最後のテロップで、中国での飛行機事故の発生率は世界的数値の1/11と自国の航空会社の安全性を強調するのですが。

事故確率の数値より、たとえ一件でも大惨事となる危険性があるのですから、作品の中で窓ガラスの破損の原因に言及しないのは不自然ですね。

作品のまとめ

とにかく、大味な作りというのが第一印象です。

とかく、『ハドソン川の奇跡』と比べたくなるのですが。

本音として、比べようもないというのが感想です。

もう少し、ドラマとしての完成度が高ければ鑑賞に堪えるのですが。

とかく、クルーの頑張りだけを強調する作りに終始してます。

あと、自国の航空会社が如何に安全で優れているのを宣伝したいのではと勘ぐってしまいます。

まあその辺りは「中国の誇り三部作」ということなのでしょうか。

コメント