『霧のごとく』政治に翻弄される庶民の悲劇、どうにもならない運命

映画館

実話に基づいて作られた台湾映画、80年前の出来事なんだけど、今日の台湾を考えるときには避けて通れない歴史。庶民の政治に翻弄される姿が生々しい、それでいて暗くはならずどこまでも前向きに描こうとする姿勢が、心を打つ。台湾映画の代表作になるだろうな

かつては50年間日本の統治下

映画はその後、日本の敗戦により

中国の支配下になるのですが

中国は、毛沢東の共産党と蒋介石の国民党とで2つ割れ

その戦いに敗れた蒋介石と国民党が逃れた先が台湾

そこから、国民党による台湾支配が始まるのですが。

映画は、そんな時代が舞台。

国民党は、当然共産主義の侵略浸透をどうしても防ぎたい。

そこで行われた徹底的弾圧

それが、白色テロ

少女を助ける元国民党の退役軍人

そんな彼が、弾圧されるんですよ。

共産党のスパイと疑われて。

だけど、台湾映画って前向きですよよね。

決して暗くならない

きちっと歴史の流れの中で捉えようとする姿勢が、はっきりしていて。

だから、国家に泣かされる庶民のいたみが伝わってくる

新日国家と言われているけど

確かにそういう面は、あるのですが

そうとばかりとは

日本の支配下で行われた負の遺産もありますし。

すべての方が、新日的と考えるのは早計で

そういう一面もある程度に理解していないと、見誤ると

国民党員は人口の2割弱

2割弱が、残りの8割を支配していたわけで

まあ8割の中にも2割の方に加担する人もいただろうし

とにかく、1987年に戒厳令解除までは、国家統制の厳しい国だったわけで

そんな、厳しい時代にどう生きたかを一人の少女の目から映し出す

へんに曇っていない少女の眼差しが痛々しい。

それでいて決して卑屈にならず前向きに生きる姿が、心を打つ。

これからの台湾

日本に近いから関心事ですよね

だけど、うかつな発言はより問題を難しくする

先の首相答弁が、明確に

日本は、中国との間では台湾も含めて一つの中国と認めているのですから。

こんな難しい問題はない。

中国共産党と戦い台湾に逃れた国民党が

現在の台湾の中で親中派というのも、なんとも言えない皮肉です。

日本ができることはない、これは中国と台湾の問題、

それでも台湾有事の時は、どうするという声が出てきます。

中国の軍事侵攻

これも現実的にはどうでしょうか

盛んに日本では、この点を強調するけど

中国は40年間軍事侵攻はしていない。

かたや、米国は大きなものだけで13回の軍事侵攻をしている。

どっちが好戦的かは、一目瞭然

だから、台湾侵攻はないともいえず

このあたりは、常に冷静な分析と外交が求められますね。

21世紀になり、東アジアは火薬庫とまでは言いませんが。

いろいろ問題を含んだ地域であることは確かです。

話は、かなりずれてしまいましたが、そんな複雑な事情を持つ台湾映画。

日本的で、妙に親近感覚えるのは私だけでしょうか。

映画『霧のごとく』公式サイト:https://www.afoggytale.com/

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