ーネタバレを含みますー
自らを取り巻く環境というのは、個人の有り様などお構いなしに土足で踏みにじってゆく。そんな厳しい時代に生まれた主人公オクサナ、平時だったらもっと穏やかな人生を遅れただろうに、運命というのは、ほんとに気ままで、残酷だ。
ソ連邦崩壊後のウクライナ
経済は破綻、どん底
「女性は結婚するか、売春婦になるしかない」
そんなことが平気で言われていた時代に主人公は育つ。
かつての共産主義国家では、女性も活躍の場が与えられたのに
あまりの激変だ。
物語は、プーチンがウクライナ侵攻以前が舞台。
いきなり、共産主義から資本主義に移った国の困窮が、女性の立場から描かれる。
困窮すると、弱者がさらに追い詰められるのがわかる。
互いに助けあうのではない、更に弱いものに矛先が。
そんな中で、ジェンダーによる差別とたたかう、「オクサナ」
運動は、やがて「FEMEN」というグループを作り世間の注目を浴びる
運動の広がりとともに弾圧が強まりパリへ

仲間の裏切りと運動の変容
運動は、一つの社会的気運と連動するように一種のファッションとして受け入れられてゆく。
そのなかで、かつての同士も考え方を変え、世の流れに合わせるものも。
初期の、弾圧の中から女性の自立・独立とはちょっと違ってくる
そんな中で、「オクサナ」自身の揺れ動くこころ
皮肉にも彼女の絵描きとしての評価もされだす。
はたからすると、全てうまく行っているように見えるのだけど。
故郷を遠く離れ
戦うものの対象の変化
芸術家としての繊細さ
それらを咀嚼しきれなかったのだろう
映画は、その理由をはっきりさせない。
製作者の意図でもあり、本人以外わからないからだろうか
見る人の推測にまかせている。
国家の経済的破綻、価値観の変容
女性を性的産業まで落とし込む困窮
そこからの男でも女でもない、対等な関係を築こうとする運動。
それでいて、上半身裸になることでセンセーションを巻き起こす運動。
ある意味女性を売り物にする形態。
宗教画を書くことで生計を立てていたオクサナ。
いろんな混沌がうかがえる。
これも、国家、政治に翻弄される一人の人間の姿か。
映画『OXANA/裸の革命家・オクサナ』公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/oxana/

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