『マイ・プライベート・アイダホ』原石のままで終わってしまったスター

映画館

ーネタバレを含みますー

子供のままで終わってしまう、そんな言葉が当てはまりそうなリバー・フェニックス。いろんな役をやって失敗作、成功作があって、役者としてもにんげんとしても幅が広がる。そして60歳を超えたリバーが観てみたかった。

クリスのイメージで見てしまうリバー、

それくらい『スタンド・バイ・ミー』のクリスは、印象に残っている

アメリカ人の父親のもっとも望む息子像

正義感が強く、ひたむきで、そんな少年を見事に演じた。

リバーの性格とも重なる

彼の実生活の生い立ちは、かなり複雑で

両親はヒッピー

リバー幼少期のころは、新興宗教にハマる両親とともに南米を転々と

アメリカに戻り、子役のオーディションから役を掴み

その後は、生活力のない親に替わり生活を支える

父親は、アルコール依存

責任感と理想主義的いきかた

若くして、一家を支える彼の心の中

自分を出すことや自由に振る舞うことなどできなかったのかな

いつしかそんな自分を本当の自分だと思ってしまったのかな

彼の中の行き詰まりが、薬に向かわせてしまう。

そんな彼が、薬物の過剰摂取でこの世を去る2年前の作品。

どうしても、彼の実人生とこの作品を並べてしまう。

ストリートキッドとして男性に体を売る役

かなり特異な役だけど

そこにいたる主人公マイクの生い立ち

母親に12歳の時にすてられ、父親はわからない

映画では、そのあたりは詳しく描かない。

結構抽象的描写がおおくて

ドラマ仕立てにはなっていない。

キアヌと好対照

同じ男娼仲間の友人スコット(キアヌリーブス)

市長の息子で、金には困っていない

役者として一皮むけてるというか、役者としての余裕すら感じる

方やマイク役のリバー・フェニックス

身を削る演技というか

ある意味痛々しさを覚えてしまう。

後の人生を知っているからこそそう思うんだけど

一旦リタイアでもできたら

そう思えてならない。

薬物に走った彼  

行き詰まりがあったのかな

理想主義的生き方も

そんなに肩に力入れず

 「ここまで家族の面倒みたんだ、しばらくゆっくり考える

好きなことやる

30歳になったらカンバックしてもいい

いや、できなくても」

そんな考えできれば 

できないよね、23歳でスター

周りもほっておかないし

そんな思いをいだきながら、この作品を見てしまう。

ホント残念だな。

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