『チルド』真面目に働く→ルールを守る→それを延々と繰り返す

映画『チルド』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

何を持って人生の目標とするか、一つは経済的成功と社会的地位。そんな方向を共有していた時代がかつてはあった、今は景気の鈍化ともに、はなから叶わぬ夢とあきらめて、生きてゆくための最小限の労働でいい。そう思っていてもすべてが効率よくの一点に集約した現代。

とてもシュールな作品

コンビニが舞台の不思議な作品

マニュアル化された作業をなんの疑問も抱かず、繰り返す

これって、現代の非正規化された働き方の典型

作業を一つ一つマニュアル化して、誰でもそれに対応できるようにする

作業一つ一つ細分化して、それを積み上げてゆくことで成り立つ。

だから、その作業に熟達していなくてもとりあえずは、対処できる

そんなコンビニの従業員の姿が、延々と続く

なんだろう、コンビニって店員の顔が見えてこないんだよね

どこでも一定の接客があって

コンビニに限らず、チェーン店の飲食店もそうかな

でも、コンビニってその感じが強いような気がする

漁師

すべてが数字で測られる世界

当たり前だけど、物を売る世界はそうだよね

特に今の時代、すべてを数値化して少しでも効率よく売り上げる

AIの時代になって更にそれが加速した気がする。

楽になるんじゃなくて

私達の労働も、隙間なく詰め込まれているような

正社員ならわからなくもない

それに見合った対価を求められるから

だけど、その流れは非正規にも

だんだん崩れてゆく人間が、おもしろい

不謹慎だけど

数値化された社会で、ノルマをこなしてゆく人間が

疑いもなく壊れてゆくさまが滑稽だ

一体なんのために

生活の為であることは間違いないのだけど

なんの目標のために

かつて日本の経済の成長期には

なんとなく目標みたいなものを意識できていた

マイカーとかマイホームとか

それは、はかない目標なんだけど

いまは、そのかすかな目標さえ見えない

snsでlineで仲間と繋がりながら

なんとなく自分の位置を確かめて

なんとなく目標があるように振る舞って

「だけどどこ目指しているの」

チルド』を観ていると

そんな世界でうごめく現代の滑稽さをあざ笑っているような気になる

映画『チルド』公式サイト:https://nothingnew.film/chilled_anymart/

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