大林宣彦監督作品『理由』豪華な出演者ではあるが、期待外れに終わった

映画『理由』のチラシポスター映画館

外出自粛の中自宅にてHuluを楽しむ

元来の映画好きで、映画館で作品を堪能することが多いのだか、外出自粛、映画館も休館とあってはそうもいかない。

そんなこんなでHuluでの映画鑑賞となる。

大林宣彦監督を偲ぶという特集から、豪華出演者の本作品を選んでみた。

結果は、残念ながら期待外れに終わってしまった。

原作宮部みゆき

出演者はざっと

根岸季衣
岸部一徳
嶋田久作
大和田伸也
久本雅美
ベンガル
立川談志
風吹ジュン
麿赤児
渡辺裕之
小林稔侍
柄本明
渡辺えり子
菅井きん
勝野洋
古手川祐子
片岡鶴太郎

という申し分のないメンバーなのだが、かえってそれがあだになるというか。

それぞれ一人一人が主役を張れる人達である、なんともまとまりのない作品になってしまった。

原作は宮部みゆきの直木賞受賞作品の映画化である。

高層マンションで起こった殺人事件の顛末を多数の証言者の言葉を通して浮かび出していく。

原作は読んでないので何とも言えないが。

映画の作品は、まるでテレビのレポート番組の様に進んでゆく。

まず、そこで臨場感が湧いてこないというか作品中に浸るという感覚より傍観者になったようで白けてしまう。

作中でも、1996年の江東区の描写がかなり出てくるが、まるで1980年以前のような感で、それもまた白けてしまう。

バブル崩壊後の東京にうごめく人間模様

それが本作品の主題であると。

しかし前にも述べたように、あまりにも多様な出演者の数にドラマの集約が追い付いて行かない。

そして、2時間40分という上映時間がただただ長く感じられてしまう

これが、小説という形なら立ち止まって考えまた進むという事ができるのだが、映像ではそうは行かない。

そのあたりが、本作品の致命的ことではないだろうか。

評価の高い原作ではあるが、それを映像化することの難しさを感じさせる作品である。


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