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悲しい被害者だけの映画『空白』、少女はなぜ逃げたのか。

古田新太、松坂桃李、寺島しのぶ。芸達者な俳優陣を揃えたわりには、もう一つインパクトに欠ける作品。悪くはないのだか、なんだか平凡な作品との印象はぬぐい切れない。それぞれの登場人物をもう少し掘り下げてくれれば、深みが出たと思うのだが、
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1983年作映画『ふるさと』古い日本映画の雰囲気を持った作品

日本映画、王道の最後の監督だろうか神山征二郎監督、彼が撮った1984年『ふるさと』を通して、現代に日本のここ40年の変化を見て取ることができる、おのずと進むべき方向も見えてくるのでは。ただ、その実現はかなり困難が伴いますが。
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過酷なアメリカ社会を一人で生きて行こうとする少年の姿『荒野にて』

一人の少年の成長記として優れた作品です。アメリカ社会の厳しさを嫌と言うほど感じさせられます。そんな中でも希望を失わない主人公のひたむきな姿に、感動します。
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日本も昔は貧しかった 映画『にあんちゃん』

十分満たされた現代の生活なのに、さらにもっとと考えてしまう。日本には、貧しい時代があったことも忘れてしまう。そう豊かさに慣れてしまうとその豊かさのありがたみを感じなくなってしまうのですね。
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何となく結末が読めてしまう映画『殺人鬼から逃げる夜』

韓国社会の闇に迫るなんてのを期待したのですが、残念ながら平凡な作品です。サイコキラーに狙われるろうあ者親子がドラマのかぎなんですが、上手く素材を生かし切れていないご都合主義的なところも残念です。
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『アイダよ、何処へ?』第二次世界大戦後まさかヨーロッパで戦火が

なぜ、戦争はこの世からなくならないのだろう。1991年から1995年までのバルカン半島のボスニア紛争。作品を見終わった後に残るのは、深いため息しかない。
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『ハッピー・オールド・イヤー』そう簡単に断捨離なんてできませんよね

断捨離、ミニマリスト、時代のトレンドとしてよく語られるキーワードですが、そう簡単にモノが捨てられるのでしょうか。そんな思いを新たにする作品です。それでも、痛みを伴いつつもモノを整理しないことにはと常に考えさせられる現代人。しょうがないよね。
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第43回ぴあフィルムフェスティバル2021から、アワードと監督特集

例年、国立映画アーカイブを会場に開催される『ぴあフィルムフェスティバル』新人の登竜門的映画祭から、今回は、PFFアワードと監督特集からそれぞれ一作品を鑑賞しました。大手配給作品とは一味違った作品に映画の多様性と楽しみを感じることのできる時間でした。
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世捨て人になっても生きてゆくのは大変だ、映画『安らぎの森』

誰にも等しく訪れる老いという問題。いつかは、それと向かいあう時が来るのですが、人は何となく見ないように後回しにしがち。でも、終わりの時を意識することで、今何ができて何をすべきかが見えてくるのも事実、作品を通して考えてみませんか。
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映画『OLD』ビーチを舞台に展開するミステリー、もう海水浴は出来ない

1999年のレオナルド・ディカプリオ主演の『ビーチ』を彷彿とさせるのですが、当たり前ですが全く別物です。ただビーチという空間がもつ解放感とその真逆にある恐怖感が上手くミックスされているのは、共通点かな。まあ、脱力感覚で楽しむのが良いかと。