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『カード・カウンター』ポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ

映画『カード・カウンターポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。
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映画『怪物』タイトルで惹きつけておいて内容は純文学パムドールでも

映画『怪物』カンヌでパムドゥールでもよかったよね、全部の参加作品見たわけではないけど、少年期の細やかな心の動きや切なさが痛いほど伝わってくる。だから題名も含めて直球勝負でも良かったよね、複雑な時代背景を盛り込んだあたりがしょうがないのかな。
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映画『波紋』市川猿之助も抱えた絶望、実はその原因は介護にあるのでは

映画『波紋』絶望に落ちた主婦のとった道は、この映画を見ると市川猿之助さんと重ねてしまう。猿之助さんの絶望は何だったのか、親の介護の負担が大きかったのではないか、そんな思いが強い。主婦が新興宗教にすがりついたのも大いに納得する。彼女には救いだった
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香港映画『縁路はるばる』まるで自由そのもの中国共産党が大喜びする

香港映画『縁路はるばる』は、香港映画の新しい流れとして好意的に日本では受け入れられているようですが、私には、中国政府のご機嫌取りに思えて仕方ない。確かに恋愛ラブコメディーの形を借りて香港の魅力を伝えているのだが、この地域は、もっと複雑なはず。
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『ソフト/クワイエット』ワンショットで見せるスピード感とアメリカ

映画『ソフト/クワイエット』人の妬みほど恐ろしいものはない、それが、全国民の中でひとかたまりで存在する社会アメリカ。米国に限らずどこでも存在するのですが、こうもはっきりと目に見える形で存在する社会も珍しい。憧れだけで語れない米国の現実。
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『私、オルガ・へプナロヴァー』狂気の沙汰は、「秋葉原通り魔事件」

『私、オルガ・へプナロヴァー』繰り返す連続無差別殺傷事件、その事件の代表例だろうか、そんな行為に至ってしまう主人公の心情を冷静な目で追ってゆく作品。肥大化した自己愛のなせる技の怖さを特とご覧あれ、悲しいけど歴史は繰り返すし、今後もなくならない
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映画『帰れない山』社会とは何故か折り合えない、そんな方に送る作品

映画『帰れない山』自分が何がやりたいかわからない方、やがて何処かにたどり着くのでしょうがそんな主人公と少年時代の友人の二人のその後。自分探しの到着点はどうなったのか、頑固な友人の無骨な生き方と合わせて、人生の一部を垣間見る思いです。
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映画『オオカミ狩り』心臓の弱い方と食事前の方はやめたほうがいいかも

残酷シーンの得意な韓国バイオレンス『オオカミ刈り』、まさにこれでもかとおぞましシーンのてんこ盛り、終いにはなれてしまうという感覚の麻痺を覚える作品。ただ、残酷なだけだとつまんないだけど、そんなことはお構いなしに血しぶきを撒き散らしながらラストまで
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おしゃれな街パリを舞台に『パリタクシー』最高の人生をあなたに

「川の流れのように」という歌がある、人生が川の様に流れてしまっては、何も残らないのではと。映画『パリタクシー』はまさに、人生は積み重なるものだとつくづく感じさせてくれる。そうその積み重なった人生を振り返るのは、最後の最後でいいのだ、そこまでは、ただ走り続けて。
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『高速道路家族』う〜ん『万引き家族』の二番煎じか、いやそんなことは

『万引き家族』が高い評価を得るんだけど、ホントかなと思ってしまう。日本社会もう少しマシだよと。『高速道路家族』は二番煎じ感は否めないけど、出口のない韓国社会の閉塞感から来る不条理を描き出したところが優れている。