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 トルーマン・カポーティは なぜ『冷血』以後小説が書けなかったのか

『冷血』でノンフィクション・ノベルという新しいジャンルの小説を切り開いたトルーマン・カポーティ、しかし、その後一作の長編も書き上げられず60歳でこの世を去ります。アメリカを代表する、スキャンダラスな作家はなぜそのような結末を迎えたのでしょうか。
歌舞伎・お芝居の世界

国立劇場歌舞伎公園12月 ドラマティックか痛快作品かいい演目です。

国立劇場歌舞伎公演12月は、二部制の最後の公演になりそうです。手ごろな値段でお芝居が楽しめる二部制ともさよならは寂しいのですが。今月は、河竹黙阿弥(河竹黙阿弥)作の世話物が2本並びました。分かり易い筋立てセリフで歌舞伎の魅力に触れてください。
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amazon prime video 『私はあなたの二グロではない』

1960年代アメリカは人種差別問題が大きな社会問題としてクローズアップされた時代。作家であり同時代の証人ジェイムス・ポールドウィンの原稿を基に当時を振り返ったドキュメンタリー映画。人種差別の根源的問題は何処にあるのか改めて考えさせられます。
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『アーニャは、きっと来る』 美しい南仏を舞台にした静かな反戦映画

映画『ワーニャは、きっと来る』、美しい南仏を舞台にした静かなる反戦映画です。牧童の主人公の活躍が画面に躍動感をくれます。牧羊を営む村人の生活が丹念に織り込まれており、あまりにも忙しくなりすぎた現代人にとっては、ふと考えさせられる作品です。
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amazon prime video お勧めドラマ『THE BOYS』

Amazonプライムビデオで話題の『THE BOYS』原作はアメリカンコミック、企業に作られたスーパーヒーロー達の物語。これが荒唐無稽で、ちょうど1時間という枠を長くもなく短くもなく楽しませてくれる作品となってます。ただし、エロティック、バイオレンス満載です。
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クリントイーストウッド 国立アーカイブ懐かしいアメリカ映画の香り

国立アーカイブの35mmフィルムで見るクリントイーストウッド特集も今回でラストとなりました。今回は『ダーティハリー』(1971)と、『真夜中のサバナ』(1997)それぞれその時代を懐かしく振り返り自分の人生と照らし合わせてみたり、なかなか楽しい企画でした。
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『タイトル、拒絶』セックスワーカーとして生きる女性の本音。

映画『タイトル、拒絶』デリヘル嬢達の物語という非日常の世界。しかしそこにうごめくのは、まさに裸の人間の姿。嘘や欺瞞を大いに蹴散らす彼女達の姿には、何処か捨ててはいけないものを捨ててしまった者たちの心の叫びが聞こえてきます。悲しいですね。
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『ザ・ライフルマン』『1917』となにかと比較されますが

1910年代ラトビアにおける、16歳の少年兵士の物語です。時代や地理的にも日本から遠く離れた地での出来事。なかなか身近に感じられないのは致し方のない所でしょうか。戦争の世紀と呼ばれた20世紀その初頭での出来事を通して、20世紀と言う時代を振り返ってみてはいかがでしょうか。
歌舞伎・お芝居の世界

国立劇場 歌舞伎公演11月 あらためてコロナ禍での上演の難しさ

コロナ禍でやっと再開した歌舞伎公演。新しい上演形態を余儀なくされるおりますが。やはり長年続けてきた形をかえての公演は、今一つ盛り上がりに欠けます。元の形にはすぐには戻せない現状で、何かできることはないのか、色々考察してみました。
歌舞伎・お芝居の世界

坂田藤十郎さんの訃報に思う事

四代目坂田藤十郎さんが、享年88歳でお亡くなりになられました。扇雀さんの呼び名が有名な二代目中村扇雀をへて、父二代目中村雁治郎の名跡雁治郎を継ぎその後坂田藤十郎を襲名されました。まさに上方歌舞伎の大看板であり、和事の芸の継承者の訃報に悲しみが