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『アイ・ライク・ムービーズ』あるカナダの高校生の青春白書

ーネタバレを含みますー『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』青年期特有の自らの万能感を持った、ちょっと変わった高校生。社会は、そんな甘くないよと、したり顔で言いたくはない。だって、自分だって似たような所通ったよな、そんな懐...
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『お坊さまと鉄砲』本当の幸福ってなに、欲を捨てられればあるいは

ーネタバレを含みますー文明の発達は、必ずしも人間の幸福に結びつくわけではない『お坊様と鉄砲』、いや不幸にすることのほうが多いのでは、そう考えさせられる映画です。でも、もう後戻りはできないですよね、後は破滅に向かって急ぎ足でゆくか、足るを知る...
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『アウトサイダー』コッポラの青春、あなたも同じですか違いますか。

フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー』、アメリカの青春映画の定番的作品が、再編集版で上映されている。今も昔も多分変わらぬ青春の風景だと思いたいんだけど。今の人にはどう映るのかな。私の青春時代も映画の様にカッコイイわけではなかったですが。
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韓国映画『地獄でも大丈夫』どこでもいじめの構図は、かわらない。

『地獄でも大丈夫』イジメの問題は、万国共通。人間が、集団で生きていく以上なくならない。そんな人間の悲しい習性を描きながらも、絶望的にならない。この映画は、二人のイジメられっ子少女の成長期、ふたりの明るさだけがこの映画の成功ではないだろうか。
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映画『対外秘』汚職にまみれた政治の世界、どこにも正義がないのか

どうして政治の世界は、こんなにもの悪が大手を振って歩いてる、そんな感想が漏れてきます。いや、これは韓国のはなしだから、そうでしょうか、日本だってにたりよったり。利権の絡むところにはどうしたって危うい人間がたむろする。明日の日本と照らし合わせてみよう。
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映画『クルージング』ゲイの世界を生々しく描いた、当時は斬新だった

1980年製作、公開当時は話題にはなったけど、興行的にはイマイチ。それもうなずける、今見ても、かなり過激な描写。男、男、男、そりゃアレルギー起こす人出るでしょう。それはさておき、内容は、十分鑑賞に耐えうる、人間の性の曖昧さと悲しさ、万国共通。
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『THE NOVICE ノーヴィス』完璧を求める病に侵される

映画『NOVICE ノーヴィス』両極端という言い方あるけど、まさに人生を右か左かどちらかで、生きていこうとする映画。右もあるし左もあるし、上だって下だって、360度OKだということがわからない悲劇。心の自由を獲得する人生に意義があるのですが。
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韓国映画『破墓』2024年韓国興行成績第一位だそうですが、どうかな

韓国映画『破墓パミョ』エンターテインメント作品なんだろうけど、どうも今ひとつ怨念のありどころがハッキリしない。年間興行成績第一位との触れ込みなんですが、それぞれの国民性の受け取り方で違ってくるのでは、『パラサイト』のような説得力を感じない。
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『grace』タイトルから何が読み取れるだろう、ロシア南部の人生

映画『grace』酒でも飲む以外にはなんの楽しみもない国、とても失礼な言い方をするとそんな感想を持ってしまう。世界の超大国の一端をかつては担っていたその国は、実はこんなもんだった、これもまた失礼な言葉ですね。でも映画をみた正直な感想なんです。
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『シビル・ウォー』説明の足りない映画、でもヒットしたんでしょ。

『シビル・ウォー』アメリカ分断の映画、本当に起こるとは思えないけど、かの国の亀裂は相当に深いんだろうなとは想像できる。二大政党による国家の舵取り、理想的なように思えて日本も目指したけど、果たしてどうかな。少数意見を組み上げることができない。