歌舞伎・お芝居の世界

二月大歌舞伎『阿古屋』雑感、坂東玉三郎の頂点

松竹歌舞伎座二月大歌舞伎『壇浦兜軍記~阿古屋』もはや坂東玉三郎でこの芝居を見ることはできないだろうな、そう思っていたので、観劇できたのは幸せだった。一人の役者を50年見続けられたこと。そして、その役者の至高の芸に触れられたことに感慨深い。
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『リアル・ペイン~心の旅~』大人になりきれない大人の物語に付きあう

ポーランドってなんて美しい国なんだろう、『リアル・ペイン心の旅』では、そう思ってしまう。旅を通じた大人になる旅なんでしょうか、子供のままで大人になってしまった40男のお話です。けっしてイスラエル人の過去の悲惨な歴史との関係を探ることのないように。
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危険の増した現代社会『市民捜査官ドッキ』この真似はできないよな

映画『市民捜査官ドッキ』電話での詐欺に引っかかった女性のその後の奮闘が、すごい。実話に基づくというところが、さらに興味をます。できれば関わりたくない事案だ。だけどいつ自分がそうなるとも限らないのが、現代社会ネット社会の恐怖だ、ため息が出る。
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『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 トランプの実像

人には、持って生まれた性分というものがある、それが、その後どう変化してゆくのか、そのきっかけとは。トランプは、不動産屋の小倅に生まれた、アメリカ経済の復興とともに彼は、のし上がった。誰と出会い、なにをなしてアメリカ大統領まで上り詰めたのか。
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『アイ・ライク・ムービーズ』あるカナダの高校生の青春白書

ーネタバレを含みますー『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』青年期特有の自らの万能感を持った、ちょっと変わった高校生。社会は、そんな甘くないよと、したり顔で言いたくはない。だって、自分だって似たような所通ったよな、そんな懐...
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『お坊さまと鉄砲』本当の幸福ってなに、欲を捨てられればあるいは

ーネタバレを含みますー文明の発達は、必ずしも人間の幸福に結びつくわけではない『お坊様と鉄砲』、いや不幸にすることのほうが多いのでは、そう考えさせられる映画です。でも、もう後戻りはできないですよね、後は破滅に向かって急ぎ足でゆくか、足るを知る...
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『アウトサイダー』コッポラの青春、あなたも同じですか違いますか。

フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー』、アメリカの青春映画の定番的作品が、再編集版で上映されている。今も昔も多分変わらぬ青春の風景だと思いたいんだけど。今の人にはどう映るのかな。私の青春時代も映画の様にカッコイイわけではなかったですが。
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韓国映画『地獄でも大丈夫』どこでもいじめの構図は、かわらない。

『地獄でも大丈夫』イジメの問題は、万国共通。人間が、集団で生きていく以上なくならない。そんな人間の悲しい習性を描きながらも、絶望的にならない。この映画は、二人のイジメられっ子少女の成長期、ふたりの明るさだけがこの映画の成功ではないだろうか。
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映画『対外秘』汚職にまみれた政治の世界、どこにも正義がないのか

どうして政治の世界は、こんなにもの悪が大手を振って歩いてる、そんな感想が漏れてきます。いや、これは韓国のはなしだから、そうでしょうか、日本だってにたりよったり。利権の絡むところにはどうしたって危うい人間がたむろする。明日の日本と照らし合わせてみよう。
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映画『クルージング』ゲイの世界を生々しく描いた、当時は斬新だった

1980年製作、公開当時は話題にはなったけど、興行的にはイマイチ。それもうなずける、今見ても、かなり過激な描写。男、男、男、そりゃアレルギー起こす人出るでしょう。それはさておき、内容は、十分鑑賞に耐えうる、人間の性の曖昧さと悲しさ、万国共通。