映画館

映画館

『チルドレン・オブ・ザ・コーン』とうもろこしを受け入れよってどう

映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』子供の頃抱いていた、恐怖や残酷さ、そんなものが現実となったらどうなるか。スティーブン・キングの創作の原点は、そこにあるような気がしてならない。そしてキリスト教の教えと文化、まだ色濃く残っていたアメリカ社会。
映画館

映画『新宿鸚哥』あらゆる人を飲み込む街新宿、そこにはドラマがあり

映画『新宿鸚哥』かつて第二次世界大戦前まで「魔都」と呼ばれた街があった、それは「上海」。新宿はそんな「魔都」のもつ妖しい魅力を持った街、その街に生息する人々を題材に切り取った作品『新宿鸚哥』。さあどんな人間ドラマが繰り広げられるのだろう。
映画館

『ソイレント・グリーン』封切りから50年、懐かしさと切なさと。

映画『ソイレント・グリーン』50年前のアメリカ映画で、50年後の未来を想像して作られた作品。なにが当たっていて、なにがはずれているか、確かめながら見るのも面白い。でもそこにあるのは、夢とか希望とか持てない時代となおかつ生きてゆこうとする人間
映画館

『またヴィンセントは襲われる』不条理劇風ホラー、ワンちゃんが活躍

映画『またヴィンセントは襲われる』目と目が合っただけで襲われる。なかなかアイデアマンの作者だなと作りに関心させられるんですが、嘘かホントか、でも結構ラストまで引っ張られてしまう。思わず上手いと感心させてしまうラスト、芸達者なワンちゃんもいい。
映画館

映画『フォロウィング』時間軸のズレが見るものを困惑させる、迷作。

名前はよく聞くんだけど、旬の監督らしい「クリストファー・ノーラン」、その長編デビュー作『フォロウィング』とりあえず観ておこうなんて挑戦したんですが、『メメント』の監督だったとは後の祭り、IQ低空飛行の私には無理。熱狂的ファンにおまかせします。」
映画館

『エドガルド・モルターラ』ある少年の数奇な運命というには酷な話

映画『エルガガード・モルターラ』ある少年の数奇な運命と言うには、あまりにも信じがたい。だけどこれが、歴史の真実なのだと。宗教というのは、ときとして暴力的になるという見本のような作品。人間とは、本当に罪深いものである、だから信仰が必要。
映画館

現代中国を生きる若者、ワン・ビンの描く『青春』に集約される息使い

ドキュメンタリー『青春』。巨大マーケットを支える中国経済、そんな只中で歯車となって稼ぎまくる若者たち。ワン・ビンの捉えた彼らの日常とは、時代に社会に飲み込まれながらもしたたかに生きる若者たち。かつての日本もそうだった、そして彼らの行きつく先は
映画館

『オッペンハイマー』日本人として「原爆の父」と言われた彼を許せますか。

映画『オッペンハイマー』、「原爆の父」と呼ばれた彼の半生を描いた作品。原爆投下後の彼の贖罪など聞きたくもない。広島長崎で、投下の年だけで20万人以上がなくなっている、たった一度の爆弾投下で。その事実だけでいい、そのことの結論と判断は自分でする。
映画館

韓国映画『ビニールハウス』介護の現場は何処も同じ、解決策なんて?

映画『ビニールハウス』自宅における老老介護の現実が迫ってくる。みんな目をそむけがちな問題なんだけど、高齢化社会を迎えてそうも言ってられない。「半地下家族はまだまし」のキャッチコピーは、どこか的外れだ。介護の問題は、一人で抱え込まないこと。
映画館

『DOGMAN ドッグマン』いわれのない不幸、でも私は神のもとに

映画『DOGMAN ドッグマン』まさに映画でないと作れないストーリーなんですが、なぜか現実味と説得感がある。人生の不幸に見舞われたとき、どうにも行き場のない絶望感、どうします。そんな問に答えを出してくれるラストが素晴らしい。