ーネタバレを含みますー
重たい映画です、こんなことがあったなんて。それもヨーロッパで最も民主的だと言われてた国で。繰り返してほしくない歴史です。
熱狂的に支持されたナチス党とヒットラー
20世紀最大の悪夢の一つ
第二次世界大戦のナチス党の行為
映画『死の天使』に出てくる、ヨーゼフ・メンゲレはそんなナチスの軍医
おもにユダヤ人強制収容所の医師。
しかし、やっていたことは、働けない人をガス室に送り
おぞましいほどの人体実験。
そんな、メンゲレの逃亡記。
映画を見た人は、皆一様にその残酷さに目を伏せる
しかし、これをやったのは、あくまで民主的選挙で選ばれた党であるということ。
武力で政権の座に付いたわけではない。
当時もっとも民主的憲法と言われた、ワイマール憲法下で行われた
ごく普通の選挙でヒットラー率いるナチス党が躍進したのが
そもそもの始まり。
その後ワイマール憲法を改定骨抜きにしたのは、周知の通り。

民衆は、ナチスヒットラーに熱狂した
別にドイツ国民がおかしいのではない。
最もヨーロッパで、民主的と言われ
その中の民主的国民によって選ばれただけ。
第一次世界大戦後、戦後賠償を払わされたドイツ経済は疲弊。
そこに、アーリア人優勢思想を唱え
豊かな国創りを歌うナチスが登場。
その後は、先に述べたとおりです。
とにかく宣伝が上手かった。
宣伝省ゲッペルスの先導のもと
当時のラジオと映画を使い
見事なまでの高揚感を演出した。
いわゆる風を吹かせたのです。
現代でも生きるその手法
戦後は、その手法はアメリカに持ち出され
今に至っている。
政治はなかなか理解できないもの
その本質を見極めるのは、ある程度関心をもって観察することが必要
しかし、あまり政治に関心のない者にとっては、なんとなくその場の空気で
いや、私はそんなことはない
そう思っても大衆煽動の技術はすでに出来上がっている。
一度、風が吹いてしまうと後は「風にそよぐ葦」になるだけ。
同情の余地のないメンゲレ
その逃亡劇を通して、その人柄が浮かんでくる。
ナチス党員でもある彼の考えには最後まで納得できない。
それが、彼一人ではなくその仲間
ある集団となる塊の存在。
そこには、ヨーロッパに根深くある反ユダヤ主義の影響も。
だからこそそんな暴走を止めるための民主主義の機能なんだけど
過去の事実は、あまりにも残酷だ。
こんなことは、繰り返さないと願いたい、
今見ておくべき映画だと思う。
映画『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』公式サイト:https://transformer.co.jp/m/shinotenshi/

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