かつて寄席は悪所と呼ばれそこに出入りするのもひと目を盗んでなんて。東京に100件の寄席のあった頃は、土間に渡木だけを渡した座席しかないそんな所もあったとか。庶民の気軽な憩いの場であったことは間違いないようで、そんな空間が新宿に戻ってきました。
かつて明治時代には、東京に100件の寄席があった。

往年の賑わいには程遠いですが。
最近、身近なところで落語をライブで聞くところが、増えています。
明治時代、電灯が通ったのが、明治20年。
人々は、仕事終わった後の楽しみは、寄席ぐらいだったと。
今ほど娯楽は多くなかったので、人々の憩いの場だったのでしょう。
当時三遊亭圓朝の出るときは、木戸銭(入場料)が高かったとか。
夕暮れ時、提灯の明かりを頼りによせに、蝋燭の灯の灯る中で聞く、圓朝の怪談話。
さぞ、怖かっただろうな。
帰り道は、一人でかえれたのだろか。
いまからすると、贅沢な演出ですが。
となると、今の時代、特に都会なんか夜でも煌々と灯がともり昼間と変わらぬ感覚。
なんか、ひととしてのありようとしては、不自然だなと。
来し方を懐かしむのですが。
まあ、時代を逆戻りできるわけでもなく。
さりとて、お騒ぎをする元気もなく、穏やかな夕暮れと情緒を楽しみたいと。
新宿のライブハウス「無何有」

新宿三丁目にあるライブハウスなんですが。
最近ここで、毎晩のように若手落語家、おもに二つ目の出演者による落語会が開かれています。
筆者が行った木曜日は、毎週落語協会の二つ目の方達の会のようで。
出演者は、当日4人、時間にして2時間弱。
木戸銭(入場料)は、\1000。
嬉しいですよね、この値段で気軽に落語が楽しめるなんて。
かつての明治の庶民の様に、仕事の終わった後、ノンビリと落語に浸る。
贅沢な時間のすごしかた。
新作あり、古典あり。

人情噺の江戸っ子の粋に触れてみるのも楽しいですね。
江戸っ子の粋、当時の人々にしたら、アニメや劇画のヒーローの世界の主人公の様な世界だったのでは。
そんな、主人公の粋なしぐさや語り口をまねたんだろうなと。
最近は、若手落語家の人数も増えて。
今回の木曜日の落語協会の若手の会以外にも。落語芸術協会の「落語カデンツァ」も新宿のライブハウスで、毎週金曜日落語会をしております。
いいですね、気軽に話芸を楽しむ。
ちょっとリンクは長いですが、「無何有」開催される落語会やその他のパフォーマンスの情報をしいれることができます。


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