髪結新三

映画館

『ナイトフラワー』 シングルマザーの悲しみ最後まで拭いきれない作り物感

今年好調の日本映画なので期待したのですが、惨敗とまでは行かなくても消化不良を解消できぬままラストまで。題材としては、面白いんだけど作り込みが足りない感が、次回作に期待と言ったところでしょうか。
未分類

『ボンフェッファー』重たい課題ですよね、負の遺産とむきあうのは。

歴史は繰り返すというけれど、こんな時代は繰り返してもらいたくないな。映画『ボンフェッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』をみながら呪文のようにそんな言葉が、頭の中を駆け巡った。
映画館

『爆弾』エンターテイメント作品としては、もっと緻密に詰めてほしい

連続無差別大量殺人、ここにいたる負のエネルギーが十分に描かれて、見るものを納得させないとこの手の映画は成功しない。演技人の熱演、展開いい線いっているんだけど肝心の怒りの源泉がものたりない、ただ負のエネルギーって理解し難いとか、不気味であることが、多いのだけど。
未分類

『愚か者の身分』切ない青春 生まれながらにして人間は平等ではない

青春を謳歌できる、それがかなわない若者と現代の闇、誰が悪い社会が悪いなんて言うつもりもない、いつの時代にも家庭の温もりや小さな幸福とは縁のない若者はいた。ただ今の日本の現実は、しっかりと刻んでおいた方がいい。
未分類

『ワン・バトル アフターアナザー』アメリカへの憧れを砕いてくれた

ーネタバレを含みますー革命と言う言葉がこれほど似合わない国も珍しい。そんなアメリカの革命家のお話。バトルと混沌と家族愛とジェンダーレスな登場人物まで出てきて、どこまで本気なのか外して来るのか、見る者の創造力を大いに鍛えてくれる。かつては憧れ...
映画館

『ベテラン』韓国映画の底力見せてくれます、現代社会の闇が深々と

インターネット便利さの代償に私達は、悪魔の道具を手に入れてしまったのかもしれない。目に見えないバーチャルな世界のやり取りが、リアルな世界に紛れ込んでくる。どこまでが虚構で、どこからか真実なのか、もはやわからなくなってしまった。
映画館

『アマチュア』ついて行くだけで精一杯の映画

三十年前の自分が、この映画を見ていたら、何をやっているのかついていけなかっただろうな。そのくらい、ネットとその周辺の技術の進歩は、凄まじい。なんとか映画の内容にも現代ツールにもついていこうとするのですが、ふっともういいやとも思ってしまうのです。
映画館

映画『天国の日々』なんとも皮肉なタイトルと贅沢な映像美のアンバランス

贅沢という言葉しか浮かばない、こだわりの映像美に仕上げた作品『天国の日々』。でもどうしても『風と共に去りぬ』を思い出し比べてしまう。あまり意味のないこととは思いつつも、両作品に共通するのは、製作にたいするこだわりだろうか。
映画館

『ジェリーの災難』独居老人にふりかかる悲劇これからも増えるだろう

日本での特殊詐欺の被害額は、2024年度で約450億円。とんでもない数字だ、とくにお年寄りの被害が深刻だと、この映画を見ているとしみじみと思ってしまう。いつの時代もなくならないであろう詐欺、自分だけは大丈夫だと思わず、一人だけで大きな決断をしないことだ。
映画館

『教皇選挙』義人はいないと聖書では説いてますが、まさに地でゆく。

人間は、所詮どこまで行っても人間にすぎない、そんな言葉が聞こえてきそうな作品です。それでも前へ進まなければならない、決まらない教皇に監督の出した答えは、一つの方向性を示したのでは。