『爆弾』エンターテイメント作品としては、もっと緻密に詰めてほしい

映画『爆弾』コピー 映画館

ーネタバレを含み

連続無差別大量殺人、ここにいたる負のエネルギーが十分に描かれて、見るものを納得させないとこの手の映画は成功しない。演技人の熱演、展開いい線いっているんだけど肝心の怒りの源泉がものたりない、ただ負のエネルギーって理解し難いとか、不気味であることが、多いのだけど。

佐藤二郎の怪演だけでは

全体としては、俳優陣も合格点である作品なんですが。

最初は、社会派的問題提起の作品かななんて思ったのですが。

あくまでも、連続大量殺人を題材とした、エンターテイメント作品。

でないと、連続差大量殺人にいたる怒りの源泉に?がついてしまう。

ある刑事の不祥事が、その家族を不幸にし、が怒りの源泉なんですが。

その刑事の不祥事が、あれでと思ってしまう出来事。

まるで、高校生が母親に見つかって気まずくなる、そんな出来事。

こんな理由でと思ってしまうわけで。

そんなこと作る側とてわかっているはずで。

となると、一種のシャレかなとも思えてしまう。

だって、大量殺人に至る動機の多くは、過去の事件を見てもわかるとおり。

肥大化した自己愛の終着点となることが多い。

京都アニメ、秋葉原事件、神戸連続児童殺傷事件、付属池田小児童殺傷事件。

漁師

怒りのエネルギーの弱さが、この作品のものたりなさ

いくら、エンターテイメント作品とはいえ、その題材としての大量殺人にいたる怒りが物足りない。

これだけの事件を起こすのだから。

ある程度、納得させてもらわないと。

となると、刑事の不祥事から不幸のどん底に落ちた家族に共感する、佐藤二郎を突き動かしたものは何なのか、そのあたりが釈然としない

息子の怒りを引き継いで奇行に走った母親の心情もありきたりの解釈だ。

これだけの事件をくわだてるのだから、それなりの怒りの大きさというものを納得させてもらわないと。

ただ、過去の連続大量殺人の動機を見てもわかるように、あくまでも個人の肥大化した自己愛が出発点。

だから、複数人が、連続大量殺人にかかわる、その負のエネルギーがよく理解できない。

過去の日本の極左組織の爆弾闘争とか、各国の政治的テロリズムとも違うし。

見ていて飽きないし、俳優陣の演技も申し分ないんだけど。

根本のところの負のエネルギーの源泉が曖昧だと、作品としての説得力に欠けてしまう。

映画『爆弾』公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/bakudan-movie/

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