『ジェリーの災難』独居老人にふりかかる悲劇これからも増えるだろう

映画『ジェリーの災難』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

日本での特殊詐欺の被害額は、2024年度で約450億円。とんでもない数字だ、とくにお年寄りの被害が深刻だと、この映画を見ているとしみじみと思ってしまう。いつの時代もなくならないであろう詐欺、自分だけは大丈夫だと思わず、一人だけで大きな決断をしないことだ。

オレオレ詐欺はなくならない

相手が誰であれ、この手の詐欺はなくならない。

いつの時代も、手を変え品を替え。

自分は大丈夫なんて思っても。

一度、ターゲットにされたら。

なにせ相手は、その手のプロ。

こちらの気持ちに油断がある頃をどこかで、見ているかのように、仕掛けてくる

だけど、許せないよね。

実際に、詐欺にかかりすべての財産を失った老人。

そんな本人が作った作品だから、なおさら痛々しい。

台湾からアメリカに渡り、それなりに成功して。

離婚はしたものの、悠々自適な老後。

のはずだったんだけど。

漁師

自分は大丈夫だと思っていても。

スマホを使った、オレオレに見事に騙されてしまう。

特に、ある程度の年齢になり、軽度でも認知症になってしまうと。

どうしても、判断が鈍くなる。

私は、スマホもネットもやらないから大丈夫だとも言えない。

突然訪問されて、警察だなんだと、役柄を決めた劇場型詐欺もあるし。

電話をかけてくる相手も、割のいいバイトと思ったら、抜け出せなくなり。

そんな、ニュースもよく耳にする。

だけど、許せない。

アメリカでの生活が叶わなくなり。

さみしげに故郷台湾に帰国する主人公が、痛々しい。

だけど、めげずによく自ら主演して映画にしたものだと、感心してしまう。

どうか、この老人の余生が、静かに送れますよう願うばかりだ。

映画『ジェリーの災難』公式サイト:https://jerry-movie.com/

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