批評家からは、大絶賛の作品のようですが
表題に上げたことが、この映画の主題であるようですが、
そうであるなら、もう少しわかりやすい設定や退屈させない展開があってもいいのでは。
あるいは、もう少し短くコンパクトにできないのだろうか。
話の内容は、全米の地下に自分達のコピーがそっくりいて地下生活を送っているという話で、彼らが地上の生活者に取って代わるという内容なんですが。
116分は映画としてはそう長い方ではないですが、なんか先が読めているのに無駄に長い気がするのですが。
作品は、2019年米国作、監督はジョーダン・ビール、彼の作品は2017年の『ゲット・アウト』も見ているが、これもあまり私の好みではない。
何というか本作もそうだけど、難しい問題を難しく解説されても心地よくない。
難しいことでも、誰にでも解りやすく描いてくれた方が、私の様な凡人には有りがたいのだが。
あるいは、意外と簡単なことを難しく描いているのではないかと、うがった見方をしてしまいそうです。
批評家の先生達はひねりのきいた作品がお好みなのかすこぶる評判がいい。
なぜ、旧約聖書のエレミヤ書11章11節を用いたのか?
作品の冒頭に、キーワードのように用いられてる。
原文は以下の通り
“それゆえ主はこう言われる、見よ、わたしは災を彼らの上に下す。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない。”(口語訳)
これは、旧約聖書の中の三大予言書のひとつで。
神の言葉に聞き従わないイスラエルの民がバビロンに征服され、いわゆるバビロン捕囚となることを予言者エレミヤが予言したものです。
この聖書の言葉がキーワード的に映画の挿入部に使われているのですが。
それが、なぜ、我々の生活は常に誰かの犠牲の上に成り立っているという、作品の主題と結びつくのかが解らない。
私達は、これからふりかかるであろう災いからは逃れられないという事を言いたいのか。
そうだったとしたら回りくどいと思ってしまうのは私だけだろうか。
まあ、これだけ批評家から絶賛されるのですから、これからも作品を提供し続けてくれると思うのですが。
この監督を理解するには、もう何本か見てみないと何とも言えません。
それより、自分が興味のわく作品に時間を割いた方が賢明か。
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