古くは、『エクソシスト』が有名ですね。
韓国版『エクソシスト』でしょうか。
本家『エクソシスト』は、1973年のアメリカホラー映画で、少女に憑依した悪魔と神父の戦いが作品で、米国では、1973年の興行収入第一位を記録した、ヒット作です。
日本でも大ヒットして、社会現象にもなったほどで、今の様に座席指定ではなかった時代で、自由席は立ち見もあったので、映画館に長い行列ができた記憶があります。
カトリック教会と悪魔祓い
悪魔という存在は、キリスト教的にはあるということになるのですが。
つまり、人間と神を引き離す作用というか現象を引き起こすのが、悪魔の働きとされます。
具体的には、日本で言うと古くは狐憑きといって、キツネの霊が人間にとりつくと言われる例があります。
そこで、でてくるのは、霊媒師とか祈祷師となるのですが。
キリスト教的にはそのような時、神以外の力、存在を祈祷師に頼ること自体神と人間を引き離す行為ととります。
つまり、そのような神と人間を引き離す行為が悪魔の仕業と考えるわけで。
そこで、キリスト教では、異教にその悪魔祓いを委ねるのでなく、自ら聖職者による悪魔祓いが行われます。
それが、カトリック教会の悪魔祓いです。
じゃあプロテスタントはどうなのかという事なのですが、人間と神を引き離す行為を悪魔の働きとするところまでは、カトリックと同じですが、悪魔祓いと言う儀式はありません。
では、プロテスタント教会は其の様な時どうするのかと言うと。
それは、それぞれの教会に任されている、つまりことさら悪魔の仕業とする考え自体が間違っているという立場です。
しかし、現代科学をもってしても説明の出来ない事例にあたることはあるのでしょうが、個々の牧師が聖書に照らして、祈るという行為ぐらいでしょうか。
ですから、カトリック教会の悪魔祓いという行為のほうが、特異に思えてしまうのですが。
科学で解明できなかった時代ではさもありなんと思うのですが。
たとえば、統合失調症の人を捕まえて、あなたには悪魔がとりついているとはならないと思うののですが。
そういう意味では、科学の発達した今日、悪魔の憑依と判断するほうが難しいと思うのですが。
しかし、現代科学をもってしても解明できない現象があることも事実で、そのあたりが難しいところですね。
『ディヴァイン・フューリー/使者』はどんな作品
というか、悪魔祓いをどうとらえるかという事ですが。
まあ、国民の約3割がキリスト教徒というお国柄ですから、成立する映画かと。
深く考えず、娯楽作品として楽しんだ方がいいのではないでしょうか。
まあそんなこともあるのかなぐらいで、眺めた位でいいのではないでしょか。
なにせ、悪魔祓いという行為そのものをプロテスタント教会は否定しているのですから。
まあ、作品はかなりオーバーに取り上げておりますが、そんな世界もあるのかなぐらいで、楽しんで下さい。
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