映画『対外秘』汚職にまみれた政治の世界、どこにも正義がないのか

映画『対外秘』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

どうして政治の世界は、こんなにもの悪が大手を振って歩いてる、そんな感想が漏れてきます。いや、これは韓国の話だから、そうでしょうか、日本だってにたりよったり。利権の絡むところにはどうしたって危うい人間がたむろする。明日の日本と照らし合わせてみよう

1992年の韓国

まさに民主政治の始まった頃。

一人の国会議員立候補者の物語。

映画の中のセリフ「政治とは、悪魔に魂を売ること」

まさに、その言葉通りに物語は進んでゆく。

当選のためなら、手段を選ばない。

何でもする。

たとえ犯罪でも。

主人公は、最初からそうだったわけではない。

最初は、民衆派で住民の声の代弁者風だった。

再開発反対はだったのに、当選のためにいとも簡単に、推進派に。

嗚呼民主主義とはこんなものか、人間とはこんなものか

なんて絶望的な気分にさせられる。

現実はこんなものと開き直れない。

どこにも正義はないの、なんて映画を見てて叫びたくなる。

人間の本質を描いているとは思うけど。

最初は、大義があっても、当選し議員となる。

当然そこには、利権というものがついてくる。

また、官僚との駆け引きつぶしあい、馴れ合いの世界も。

だんだんお金に麻痺してくる。

人間ですから、そうなるだろうな。

悪を正す力

韓国の場合、政権交代のたびに、旧政権が糾弾される。

間違いなく。

ただ、両方とも利権政治をやっているという証明ではあるのですが。

それでも、表に問題が出てくるだけいいですね。

日本は、どうなっていることやら。

日韓ともだと思いますが、政治家は、刑務所の塀の上を歩いているようなもの

選挙に負け外側に落ちれば、ただの人。

内側に落ちれば、刑事被告人。

そんな、細い塀の上を歩いている職業。

同じ仲間には、志の高いのもいれば、最初から悪そのものもいるはず。

ただ、悪を糾弾する側が、しっかり機能してもらいたいだけです

こんな社会、あなたはどう生きる

おおよそ性善説などは、信じ難いとこの映画から

では、悪ばかりがはびこるのが世の常。

嘘も百回言えば真実。

悪いことしても、バレなければいい

やったもの勝ち

正直に生きるのは、馬鹿らしい

そう考えるのは、その人の自由。

その上で、一つの考え方としては、聖書の教え

聖書では、「権力にはしたがう」と出てきます。

これをどう解釈するか。

政治とは、一定距離を持っているということ。

そうであってなおかつ、正しく愛を持っていきなさいと。

こういう政治をしなさいとか、社会システムには何も語っていません。

あくまでも、個人レベルにおいて、正しく生きなさい愛を持っていきなさいと。

どう生きるのも、あなたしだいです。

韓国社会は、キリスト教徒が三割。

そうであって、この映画。

おおよそ、人間の罪深さにため息が出ます。

映画『対外秘』公式サイト:https://www.taigaihi.jp/

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