小難しい経済学の話かと思いきや、そこそこお勉強になります。
2014年の、フランスのトマ・ピケティ著、経済学のベストセラーの映画化です。
“2013年にフランス語で公刊され、2014年4月には英語訳版(英: Capital in the Twenty-First Century)が発売されるや、Amazon.comの売上総合1位に輝くなど大ヒットした[3]。アメリカ合衆国では2014年春の発売以降、半年で50万部のベストセラーとなっており、多くの言語で翻訳されている[4]。2015年1月現在、世界10数カ国で累計100万部を突破し[5]、世界的なベストセラーとなった[6]。”(ウィキペディア)
まあ、現在の世界経済の立ち位置というか、問題点指摘していて、なかなかの経済学入門ドキュメンタリーと言ったところでしょうか。
まあそんなことは、教育テレビにでもまかしておけというようなご意見もでてきそうですが。
よく、一般の映画館で上映するよなと思いつつも、上映する理由は内容は分かりやすく、映画として製作は2019年で、とトマ・ピケティ自身が解説をしているので、ほぼ現在からの視点ももりこまれております。
富の片寄った集中による格差拡大。
作品では、おもに18世紀あたりから当時の残された映像を使い解説されております。
当時、ヨーロッパでは、その富のほとんどを貴族が独占し一般庶民は、極貧の生活を送っていた事。
そして、格差社会を嫌って新天地を求めてアメリカ大陸を目指した人々。
格差社会からの庶民の反撃
としてフランス革命が位置ずけられております。
作品をみていると、つくづく歴史は繰り返すと感じます。
格差拡大による庶民の反発。
それが、沸点に達すると、フランス革命の様な運動、
または、国内の不満をそらすための戦争、侵略。
当然の結果として起こる経済的疲弊、恐慌。
そして、その不満や不安を利用するかの様な政党の出現。
代表的なのは、ナチス党、不満を政策的失敗ではなく、社会的弱者に向けて行く巧妙さ、根本的問題解決より、手っと早いものに向けて行く無策。
なんか今の世界と変わっていないというか、歴史は繰り返されるものだとつくづく感じ入ります。
アメリカなんぞは、格差社会を嫌った白人達の移住によって作られた国だという事。
そこで、彼らのしたことは、タダで土地を手に入れ、農業プランテーションを展開したこと。
そして、アフリカ大陸からの大量の人を連れてきて、奴隷として、過酷な労働を押し付けたこと。
ですから、現在の黒人への暴行に端を発した暴動も、元はといえば自分達で蒔いた種でしょうと言いたくなります。
今後の社会はどうあるべきか。
トマ・ピケティは、多国籍企業を初めとする企業の税金逃れを許さないこと、それと金持への課税を増やすことだと、結論ずけております。
そして極端な格差社会を作らない事。
ほんとごもっともだと見ていて感心してしまいました。
我が国の為政者達もそうですよね、税金は取りやすいところから取るというやり方が見え見えです。
少なくとも、選挙に行くことで、賢い選択をしましょう。
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