1910年代ラトビアにおける、16歳の少年兵士の物語です。時代や地理的にも日本から遠く離れた地での出来事。なかなか身近に感じられないのは致し方のない所でしょうか。戦争の世紀と呼ばれた20世紀その初頭での出来事を通して、20世紀と言う時代を振り返ってみてはいかがでしょうか。
2020年新宿シネマアート、「のむこれ」にて上映
作品は、2019年ラトビア作、新宿シネマアート「のむコレ」にて上映されました。
お話は、第一次世界大戦の1910年代のラトビアの物語です。
ラトビアの歴史
ラトビア共和国は、北ヨーロッパのバルト海沿岸に位置します。
1990年にソビエトから独立しました。

1918年にロシア帝国より独立、第二次世界大戦1940年にソビエト連邦に占領され、翌1941年独ソ戦争でドイツが占領、大戦末期1944年に再びソビエト連邦が再占領し併合。
1991年に同連邦から独立を回復しました。
まさに、大国の間で翻弄される小国の悲しさを代表する国ですが、その国で起こった1910年代のドイツとの戦闘を中心に作品が描かれております。
同時代を描いた作品『1917』と比較されまが。
『1917』のほうには、戦火をかいくぐって伝令を届けると言うドラマがあるのですが。
残念ながら、『ザ・ライフルマン』にはそれはありません。
確かに、16歳の少年の兵士の経験する戦場の惨たらしさは、十分に描かれているのですが。
もう一つ惹きつけるドラマがありません。
そのあたりが、残念な作品なのですが。
そうなると、1910年代というほぼ100年前の遠い地の出来事が。
なにか他人事の様に映ってしまうのですが。
戦争の世紀を連想させる作品。
20世紀は、戦争の世紀とされております。
本作品の位置するところは、まさにその入り口。
ちいさな小競り合い、やがて大きな戦い。そしてその繰り返し。
そうして、20世紀と言う時代は過ぎてゆくのですが。
21世紀とは、はたしてどんな時代なんでしょう、またどんな時代になるのでしょう。
ウィルスとの戦いの時代と呼ばれるのでしょうか。
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