ーネタバレを含みますー
人生の切なさと過ぎ去った過去への思い、憧れ。もうもどれない悲しさと、若さが持っていたひたむきさ。現実の冷酷さの中でいかに自分らしく生きるか、言うのは簡単だけどどう生きたらいいのか、仕事や生活、家族もあるし。そんな忙しい人もたまには振り返ってみよう。
いろいろなところから推薦受けているようですが。
まず、映倫推薦作品「次世代への推薦作品」
これなんかは、なかなかいいとおもうのですが。
「年寄りはだめかい」なんてひねらないで。
確かに若い人に観てもらいたいなと思います。
次は、文部科学省推薦作「生き方」「人生設計」
いかにも、お役所らしいですね。
小学校や中学校で学校行事で鑑賞するのは、かつての文部省推薦でした。
内容は、まあ道徳の授業の延長とでもいいますか。
あたりさわりのないところでというのが相場でした。
日教組が強い時代でしたので、吉永さゆりのデビュー作『キューポラのある街』なんてのもありましたが。
こちらのほうが、異色だったかな。
ですから今回の「生き方」はまだしも「人生設計」という方が、文科省らしさがでてますね。
作品は、切なくイケてますよ
卒業写真をあるとき覗いたとき。
そのころの風景や心情まで、鮮やかに蘇ってくることってないでしょうか。
そして、あの時感じていたあの感情は一体どこへ言ってしまったんだろうかと思うことはないでしょうか。
この映画は、そんな作品です。
登場人物の心情を風景に上手く投影してます。
ほぼ、製作者の執念とまで言えそうなひたむきな映像が、美しいです。

ではこの作品は何が言いたかったのでしょう
映画『郷』タイトルがすべて作品の内容を言い表しているようでgood
その答えは、エンディングロールで流れる中高生のコーラスで納得します。
NHKの合唱コンクールって結構ファンがいて
上手い下手ということではなく、まああの舞台に出てくるだけで相当なレベルなんですが。
長時間にもかかわらず、ついつい見入ってしまったという声をよく聞きます。
純粋さ、ひたむきさそんなものをストレートに感じさせてくれるからだと。
特に中学生の部にそれを感じると。
そう、もう自分は失ってしまった感情を呼び覚ましてくれるんでしょうね。
そうそれらを持ち続けて生きてゆくには、世の中はきれいではない。
いろんなものを捨ててゆかないと生きては行けない。
そんな自分がふとあの頃に戻る瞬間だと。
捨てる必要のないものまで捨ててはいないか。
私のように遠の昔に青春時代を終えたもの。
これから青春時代を迎えるもの。
青春のまっただ中にいるもの。
それぞれに、この映画は違ったものを与えてくれる。
映画『郷』公式サイト:https://www.goumovie.com/

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