インデペンデント映画祭で、数々の賞を受賞した作品の待ちに待った公開です。今まで二度も公開延期の憂き目にあってきましたが、とりあえず1週間の限定公開と言う形で上映されております。家族と言う絆が時には重たい煩わしいものに変わる様子が描かれております。
キャッチコピーはかなり大げさですが
アメリカインデペンデント映画としては、数々のインデペンデント映画祭を席巻した作品です。
そこに描かれるのは、一人のアルコール中毒者(クリシャ)によって台無しにされる悲惨な家族の再会が、描かれております。
かといって、凄惨な過去が赤裸々に語られるわけでもなく、あくまでも物語は、現在進行形で進むのですが。
その方が、彼女の過去が、いかに語りつくせないほど周りの者を巻き込んでいたかを想像させます。
その作り方は、なかなのものだと感心いたします。
再々延期されてきた、いわくつきの作品
2020年4月と2017年7月と二度の公開延期の憂き目にあっております。
その理由は、新型コロナウイルスの感染拡大防止処置に伴う映画館営業の自粛・営業形態の変化と上映館の予定であった、渋谷アップリンクのハラスメント問題が絡んでおります。
そして、今回渋谷ユーロスペースで2021年4/17よりロードショー公開されております。http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000510
とりあえず1週間の限定公開でその後の続映等については、決まっていないようです。
秀作ですので、より多くの上映機会が増えることを望みます。
人間の弱さがにじみ出てくる作品
人それぞれ、見方によって感じ方も違うでしょうが。
私の感想は、人間の持つ弱さと言うものをつくづく感じます。
所詮人間は、自分が自分がと言っても、何かに依存しながらやっているに過ぎないと思うのですが。
あるいは、依存まで行かなくても、嫌なことを何か他の事でごまかしながらやり過ごしているのでは。
依存まで行ってしまうと、他者に迷惑がかかってしまいますが。
主人公の過去に何があったのかは、一切語られないですが。
かえって、それが見る者に、彼女の過去を想像させて、作品が薄っぺらいものになってしまうのを避けています。
見る者によっていろいろな解釈の出来る作品に仕上がっております。
作品を通して感じて頂ければ、幸いです。

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