『MONOSU　猿と呼ばれしものたち』わかる人にはわかるのかな

渋谷のシアターイメージフォーラムという、ちょっと変わった作品を上映する劇場でのロードショー。当然ながらちょっと変わった作品で、ヒットはしないだろうなというのが『MONOSU　猿と呼ばれしものたち』。さてどんな作品なんでしょう。

『蠅の王』をほうふつとさせる舞台設定

船が難破して、孤島にだどりついた子供達の物語『蠅の王』

そんな作品彷彿とさせます。

南米のジャングルで、武装組織として訓練された少年少女達。

任務は、アメリカ人女性の監視。

題材としては、面白いのですが。

如何せん物語に力がありません。

『蠅の王』の様に、子供だけで生き残るために彼らが変質していく様子を克明に描いたのとは対照的に。

『MONOSU　猿と呼ばれしものたち』の少年少女達は、ある出来事をきっかけに暴走を始めるのですが。

『蠅の王』のコピーの様でもあるし。

そこまでのドラマがない、物足りなさを感じてしまうのですが。

サンダンス映画祭以外は、これといってメジャーではないものばかり。

確かに、ジャングルと少年少女達だけのゲリラ組織。

素材は、面白く、映像もダイナミックなんですが。

残念ながら、ドラマがそこまで掘り下げているとは言えない出来。

まあ、新しもの好きに好まれる作品とでも言ったらいいのか。

こういった、解ったようで良く解らない、煮え切らない作品を過大評価するのが、かっこいいと思う方にはお勧めなんでしょうか。

まあ、時代も場所もきちっと特定されているわけではなく。

現在なのか、過去なのか、未来なのかもよくつかめない映像となってます。

ただ、ジャングルを上手く使ったダイナミックな映像はいけるかな。

まあ、べた褒めするかたもあまりいない様で。

あまり私好みの作品ではありません。