アメリカで広がりを見せる極右勢力
トランプ政権誕生後、その保守的政策と一致する考えをもつ極右勢力が拡大しつつある。
アメリカの保守層と政策的に一致するところ多い事が恐ろしい。
映画は、1998年米国製作であり、そこからすでに20年の時を経ている、オバマ政権の後のトランプ政権の誕生が、勢力拡大に大いに追い風となっているのは推して知るべしといえる。
オバマ政権下での大きな変化は、総じて黒人のレベル、生活水準が向上したことだろう。
相対的に、低下したのが白人、それも下層白人、いわゆるプアホワイトと言われる人たちである。
アメリカにおいては、格差の拡大二極化が進み、中間層は消滅したと言われている。
消滅した白人至上主義国家
かつては、人種隔離政策(アパルトヘイト)のもと白人至上主義国家といわれた南アフリカはその政策の変更を余儀なくされ。
白人政権により支配されていた、ローデシアは、1980年にジンバブエ共和国として、独立している。
国家単位ではすでに白人至上主義国家は消滅してしまったが、国家内の党やグループとしては、ネオナチ党など極右勢力として、いまだ世界の各国に存在する。
そして、その勢力はヨーロッパを中心にアメリカなどで拡大の傾向があります。
今後の動きに関しては、注意が必要かと思われます。
その過激な思想、行動は各国で問題を引き起こしております。
さらに、世界的な貧富の拡大、二極化、さらにコロナウィルスの生活への影響、世界恐慌の危機、そんな中での活動の拡大には危ういものを感じててしまいます。
映画の中で描かれるプアホワイト
まさに、作中に登場する主人公とその家族はプアホワイトです。
そして、主人公が属する白人至上主義グループもまさにその集まり。
近年この層の引き起こす諸問題は、深刻な状況ではないでしょうか。
白人のレベルの低下は、この作品が作られた1998年よりさらに進んでおります。
2020年の白人警察官による黒人に対する暴力事件の抗議デモは、今現在もその沈静化はみられておりません。
この事件からもわかるように、人種間の対立という問題は、深刻でありかつ人々の心の中に根深くくすぶっているということが、伺えます。
さらに、トランプ政権の保守的政策、人種や移民に対する考え方の多くを白人が支持していることからも、そう簡単なことではないですね。
作品はまさに、その思想が一般家庭、一般市民の中に根強くあるという事をわからせてくれます。
たしかに、リベラルな考え方をする白人あるいは黒人も出てきますが。
どちらの側でも、過激思想、対立関係をもつ人は少なからずいることもよくわからせてくれます。
今後の混沌とした世界情勢のなかで、それらは対立から対話へと向かうのでしょうか、それとも対立の激化へと向かうのでしょうか。
アメリカ大統領選挙を控えて、その答えがと選択がアメリカ国民に求められているのではないでしょうか。
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