『赤い闇スターリンの冷たい大地で』20世紀の大虐殺の真実が映像に

映画『赤い闇スターリンの冷たい大地』のチラシポスター映画館

スターリンによって行われた人工的大飢饉

1932年から1933年にかけてウクライナの各地でおきた人工的大飢饉が、作品の中で描かれております。

豊かな土壌のウクライナで行われた、共産党による、農業集団化。ウクライナから収穫される小麦は、貴重な外貨獲得の手段であったのがこの悲劇をさらに加速させた事実。

共産党(スターリン)による、徹底した農民の管理それは、農民自身が食する物さえも取り上げて、招いた大飢饉。

その悲劇が、映像として再現されております。

ソ連政府が工業化の推進のため、必要な外貨獲得の目的優先の果ての大規模な悲惨な飢饉。

ホロコースト、ポル・ポト派による虐殺、ルワンダ虐殺等と並んだ20世紀最大の悲劇の一つです。

当時ソ連に招かれていたバーナード・ショウH・Gウェルズニューヨークタイムズ記者ウォーター・デュランティ等は模範的農場を見せられこの大飢饉の事実を見過ごします。

ただ、この映画の主人公イギリス人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズは世界大恐慌の中でソビエトだけが繁栄していることに疑問を持ち、一人ウクライナに潜入し事実を暴きだします。

映画『赤い闇スターリンの冷たい大地』の批評

なぜ未だに公にされないスターリンの罪

20世紀の独裁者として名前があげられるのは、ヒットラー、毛沢東、そしてスターリンではないでしょうか。

ヒットラーについては、映画の題材にも何度もなり、その罪の多くを検証することが可能なのですが、毛沢東とスターリンについては、映画作品になることも少ないですね

しかし、両者ともヒットラーに負けず劣らず悪の限りをつくしてるのすが。

その全容は、なかなか解明されないですね。

毛沢東については、今回はさておき、ある意味ヒットラー以上に残虐なスターリンの悪行が、映画化されることはあまりないですね。

1985年ミハエル・ゴルバチョフの時代にはスターリンの実態が明らかにされたのですが。

ソ連崩壊後、ウラジミール・プーチン政権下においては、スターリンの悪行の代名詞「大粛清」の資料の公開も滞る様になってます。

まあ、プーチン自身元KGBですし、自分にとって都合の悪い人間に対する暗殺が噂されるぐらいですから。

ソ連時代のスターリンの悪行や彼自身の生い立ちから、いかに党指導者まで上り詰めたのか。

いろんな角度から映画化されるのを期待するのですが

今回の様に、ポーランド・ウクライナ・イギリス合作や単独国で作られることはあるでしょが。

ロシア自体が作ることは、まずないなという感じです。

まあ、作られたとしても事実を歪曲したりする可能性が高いですね。

そういう意味では、『赤い闇スターリンの冷たい大地』は貴重な作品だと思います。

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