コロナ禍で停滞する映画界を象徴するような韓国映画『クローゼット』、本国NO.1ヒットのふれ込みなんですが、マンネリ感は否めません。やはり製作現場でも思うような作品が作れない現状なのでしょうか、韓国に限らず今年は小粒な作品が多かったのでは、2021年に期待しましょう。
本国NO.1ヒットのふれ込みですが
今年は、『パラサイト 半地下の家族』で幕を開けた韓国映画。
トリを務めるのは本作『クローゼット』。
何と言いますか、韓国映画のエンターテイメント的作風もそろそろ飽きてきたとでもいいますか。
物語は、失踪した少女のお話で、そこにオカルト的要素が加わり。
いつもの様に、解決に霊媒師が絡んでくるというパターンなんですが。
見ている途中から結末が予想出来てしまう、悲しい結果になりました。
悪魔祓いとか、霊媒師とか韓国は好きですよね。
しかし、こうも手を変え品を変え見せられても食傷気味なのは確かで。
『パラサイト 半地下の家族』はそういう意味では違うのですが。
それでも、エンターテイメント性にあふれていたので、アカデミー賞も取れたのかと。
コロナ禍で停滞する映画
まあ、世界的な感染の蔓延ですから、映画製作における影響も計り知れないのですが。
今年は、特にコロナ以降は韓国映画に限らず小粒な作品が多いと言いますか。
当然と言えば、当然なんですが。
なんか、勢いのある作品は出てこなかったですね。
まあ、今年見た中で印象的だったのは、『異端の鳥』ぐらいでしょうか。
韓国映画界もキム・ギドク監督がコロナで亡くなるというニュースが最近伝えられましたが。
残念ですね、彼のような毒を持った作品とでもいいますか、あくのつよい作風は貴重だったんですが、悔やまれます。
本題の映画『クローゼット』に話を戻しますが。
まあ、そろそろこのパターンは終わりにしていただきたいですね。
『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を取ったことで、韓国映画は大人しくなってしまった感があります。
あの、エネルギッシュで人間の原罪や欲望を抉り出す様な作風は何処へ行ってしまったのでしょう。
そんなパワーある作品を韓国映画に期待しているのですが。
コロナの影響では、これから先期待通りの作品には暫くお目にかかれそうにないのですが。
いたしかたのないところなのでしょうか。
映画界に活気が戻り、意欲的作品が数多く作られる日を待ち望んで、2021年を迎えたいと思います。
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