都会に住むとわからない、農村の生活、それも日本ではなく韓国。そんな舞台で繰り広げられる信じられない出来事、本当にこんなことがあるんだろうか、題材としては面白いのですが。あらゆる要素をつまみ食いしている感があり、もう一つインパクトに欠けます。
退屈な農村と驚愕の仕事。
舞台は、韓国の農村。
鶏卵場を営む、二人組。
二人の関係は、明らかになっていない。
こんなところに住んでるのなんて思えてしまう、農村の住宅。
汲み取り式のトイレ。
ただ、豊かな緑の農村風景が、心を癒す。
そんな、のどかな農村の中で、奇妙な二人組の営む仕事。
大人しく、鶏卵を扱うだけでない。
暴力団に頼まれた死体処理をしている。
それだけで、意表を突くのですが。
物語は、残酷さやバイオレンスを描くのではなく。
あえて言うなら、「絆」とでも言ったらいいのでしょうか。
奇妙な二人組
鶏卵場を営むのは。
チャンボク(ユ・ミジン)、テイン(ユ・アイン)の二人。
テインは、口がきけない。
ひょんなことから、誘拐された少女を預かるテイン。
疑似家族を構成して行く。
残酷な場面と牧歌的風景、そして奇妙な「絆」
題材としては面白いと思うのですが。
どれも、描き切れていない感があります。
韓国社会の闇、子供の誘拐、人身売買。
インパクトのあることが、続くのですが。
映像は、どこまでも穏やかで牧歌的で。
牧歌的なのも、韓国風牧歌的とでもいいましょうか。
むせかえる様な田舎が、迫ってきます。
いろいろ詰め込んではいるのですが、結局どれも描き切れていないと言うのが、私の正直な感想です。
映画『声もなく』公式サイト:https://koemonaku.com/
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