自由と自立はそう簡単には手に入らない『ラストナイト・イン・ソーホー』

映画フィルムのイメージ画像 映画館

都会での初めての一人暮らし、夢と現実と孤独。そんな中で、自分の道を進めるのは大変なこと。そう人生は、そうたやすくはない、でも、そう悲観するものでもない。新春にふさわしい作品。

オープニングから60’s満載

いきなりピーターとゴードンの「愛なき世界」で始まります。

結構この曲には思い出深い。

わたしが、初めて洋楽に接したのがこの曲かな。

いとこから、聞かなくなったレコードをもらってきて、その中に、「愛なき世界」のシングル盤が入っていた。

小学6年生ぐらいのときかな。

結構、聞いたよな、1964年の全米第一位だそうで

そんなわけで、舞台は現代のイギリス、ソーホーなんですが。

作中では、1960年代と行ったり来たり。

60’sがお洒落に再現されております。

ソーホーがブレイクした、そんな時代。

ファッショナブルで、何処か危険な香りがして

若者の夢と現実が行き交うのが、ものすごく粋だったころなのでしょうか。

そんななから、ファッションや音楽が生まれ。

画面から当時の躍動感が伝わってきます。

夢を抱いて、都会での一人生活。

主人公は、デザイナーを目指して、故郷を離れソーホーで一人くらしを始めます。

時代は、もちろん現代。

彼女の母親も若かりし頃、ソーホーで夢を追いかけて、かなえられなかったそんな過去。

主人公が、愛するのは、とにかく60’。

夢破れた母親、夢を追いかける娘。

そして、彼女が下宿するアパートの大家の老婆。

三人に、共通するのは、この街で夢を追いかけたこと。

しかし、三人三様な結末が。

そのあたりが、ミステリー仕立てで、作品は進んで行きます。

家族と離れ初めての都会暮らし

そして、孤独

ここで、始めて人は自分と向き合うんだろうな

でも、現代は、逃げ場所なんかいくらでもあるから

自分に出会うこともなく、人生をすごしてゆくんだろうな。

映画の主人公は、どちらを選んだんでしょう。

それは、見てのお楽しみ。

新春の希望を持たしてくれる作品ではあります

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』公式サイト:https://lnis.jp/

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