長引くコロナ禍でますますつまらなくなる映画、制約を受ける現場では致し方ないのでしょうが。そんな中検討しているのが、『マヤの秘密』、1950年代のファッショナブルなアメリカの中流家庭に起きる悲劇、幸せはそう簡単には手に入りません。
コロナ禍で、ますますつまらなくなる映画。
製作現場はいろいろ制約を受けていることは、想像できるのですが。
おそらく、このコロナ禍の2年間に制作された作品は、のちの時代にも語り継がれる位、不作の年となるのは間違いないのでは。
しょうがないとはいえ、映画ファンとしては、歯がゆい限りです。
その中では、表題作の『マヤの秘密』は、それなりに頑張っているとはおもいますが。
やはり、しっかり追い込めていない。
画面からあふれ出る緊張感に欠けるのは、致し方のないことか。
一日も早く、日常が戻ってくるのを祈るばかり。
とは言っても、こうも制限下の期間が長いと、それまでの日常を忘れてしまってるのも事実。
1950年代のアメリカ
ここが舞台のお話。
アメリカの郊外、中流家庭の主婦マヤ。
彼女は、ヨーロッパで第二次世界大戦中に受けた、ある悲劇的出来事。
戦後、アメリカで結婚した彼女は、その秘密を家族に隠したまま生活をおくるのですが。
ひょんなことから、その秘密と相対することに。
さあ、その解決と結末は如何に。
となかなか興味深い題材なのですが。
冒頭にもふれたように、なにせコロナ禍での製作。
なんとなく、画面から物足りなさとでもいいましょうか。
それでも、作品としては、及第点にあると思います。
一日も早く、製作現場に活気が戻るように
そう祈るばかりですが。
こればかりは、コロナの終息は、今だはっきりとは見えてこないので何とも。
しかし、今回の作品でも取り上げられた、1950年代のアメリカとは、なかなか魅力的ですね。
まあ、白人中流家庭が、もっとも元気になって行く、そんな時代ですから。
音楽もファッションも魅力的に、描かれております。
私達が、子供のころの昭和40~50年代に見たアメリカホームドラマのようで。
何処か、新しいものへの希望が膨らんでくる。
そんな、時代だったかと。
今では、アメリカの中流家庭は消滅してしまったと言うくらい、白人社会の凋落は激しく。
そのかわり、黒人の地位が向上した現在なのですが。
そんな、アメリカンドリームが健在だった頃を、映像で確かめてみては。
ただ、マヤが抱える秘密はとてつもなく闇が深いのですが、そのあたりのコントラストが、作品の要でしょうか。
『マヤの秘密』公式サイト:https://maja-secret.com/#modal
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