映画『イノセンツ』子供が純真なんて幻想は、早く忘れたほうがいい。

映画『イノセンツ』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

北欧発サイコスリラー『イノセンツ』、子供が純真なんて、誰が言ったのだろう。そんな言葉が、聞こえてきそうな作品です。それは、ある意味真実です。あくまで、大人になる手前の存在なのだと。ただ、大人にならずに子供のままだと、それはそれで問題なんですが。

北欧発サイコスリラー

おおよそ、子供が純真だなんて、思わないほうがいい

赤ちゃんのと時は、別として。

物心ついたあたりから、その本性を表す。

別に子供が、悪魔や怪物であるわけではない。

ただ、彼らは、自分一人では生きて行けないから。

大人にとって都合のいい人間を演じているに過ぎない。

では、その本性とは、ただ未熟な存在というだけなのですが。

未熟さゆえに、その嫉妬心、存在の不確かさから来る攻撃性

そして、残酷さは特筆すべきものだ

存在の不確かさの生む残虐性

この映画の大きなテーマ。

子供は、自分の存在が、わからない。

それを確かめるために、他者を傷つけることを平気で、することができる。

それは、弱者に対しであったり、昆虫であったり。

ただ、これが、小動物にまでゆくと、事態は深刻だ。

他者の痛みとはどんなものなのか。

痛みそのもののを、よく理解できていないのでは。

何かを傷つけるというところに、性的サディズムが、加わると

それが、修正されないままでいると、モンスターが、生まれる。

漁師

感受性が強く、特異な力を持つ存在、、、

子供を表現すると、こうとも言えるかもしれない。

全部が、全部そうだとは言えないが。

未熟であるがゆえに、そこに特異な能力が、あるとも言えるのでは。

そんな子供のサイキックな一面を、この映画は、デフォルメさせてみせた。

未熟である存在の子供が、その未熟さを修正されないまま大人になったときは。

そんな、人間の引き起こす事件を、現代人は、嫌というほど見てきているはずだ。

人間とは、じつにわからない存在だ。

映画『イノセンツ』公式サイト:https://longride.jp/innocents/

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