『アウトサイダー』コッポラの青春、あなたも同じですか違いますか。

映画『アウトサイダー』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー』、アメリカの青春映画の定番的作品が、再編集版で上映されている。今も昔も多分変わらぬ青春の風景だと思いたいんだけど。今の人にはどう映るのかな。私の青春時代も映画の様にカッコイイわけではなかったですが。

1983年作の再編集版の上映

もう、五十年も前の作品なんですね。

その頃は、私も二十歳を過ぎていたこと。

この作品は、見なかった。

再編集版ということで、新たな気分で、コッポラ作品を。

まあ、ある意味ぜいたくですね。

このころは、アメリカは、ベトナム戦争後の後遺症に悩んでいた時代。

経済は低迷。

方や日本は、ジャパンアズNO.1とかもてはやされていた頃。

今の日本には、その元気はありませんが。

そんな、時代のアメリカ南部のとある街の青春物語。

14歳の少年の青春期。

ハードなアメリカの青春。

日本と違って、格差のはっきりわかる社会。

安全は、お金で買うお国柄。

当然安全な地域は、家賃も高く、高収入の住民。

方や、低所得者は、逆の地域に固まることになる。

あきらかに、格差社会が青年たちにも

それぞれの地域で、集団となって、相手と相対する構図。

アメリカの青春者には、おきまりの設定。

いつもアメリカ映画を見ていて思うのだけど。

アメリカの若者は、そうぞうしいよね。

落ち着きがなく、いつも体をゆらしてリズムをとっているイメージ。

まあ、そこは、映画ということと、私の勝手な思い込みもあり。

だけど、喧嘩となるとさっとナイフを出すのは、お決まりとはいえ。

日本では、おなじみの光景とは、言い難い。

あと、映画館。

今回は、ビーチの野外映画ということもあるのだけど。

おとなしく見ないのかな。

お祭り騒ぎのような、上映。

その点、日本はマナーがいいよね、老いも若きも。

なんて、思ってしまう。

いや、年寄りのほうがと思うときも多々ある。

国立アーカイブスなどは、老人だらけだけど。

上演後に職員にクレームする老人が、必ず一人二人。

また、上映中のトラブルも。

職員さん大変だなといつも思ってるのですが。

漁師

愛と涙と死

青春の三種の神器と言わんばかりに、画面に散りばめられる

若さゆえなのだろうか。

なんか大雑把な作りも、ご愛嬌。

ひたむきさは、わかるのだけど。

そんな簡単に物事の白黒つくわけもなく。

だけど、そうならない現実に苛立ち。

破壊的行為や自暴自虐。

おおよそ、青春のテーマは存分に盛り込まれてはいる

だけど、人間社会は、不条理なもの

これが理解でないのが、若さゆえ。

そう諦めがつくのは、もうそれなりに老いてしまった証拠なのですが。

まあ、そんな青春の断片を思い出させてくれる作品ではあります。

映画『アウトサイダー コンプリートノベル』関連サイト:https://eiga.com/movie/102440/

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