『コンクリート・ユートピア』『パラサイト』の呪縛から抜け出せない韓国映画

映画『コンクリートユートピア』ポスター 映画館

『コンクリートユートピア』あいも変わらず、コテコテの人間のエゴイズムがテーマ。そろそろ韓国映画のこのパターンも食傷気味。『パラサイト』で頂点を極めたのですから、そろそろ違った方向の作品を見たいもの、ただ韓国映画界にその柔軟さがあるかどうか。

時代は変化する、古いものは新しいものに取って代わられる

これって当たり前のことなんですが。

韓国映画はそうではないみたい。

それだけ映画『パラサイト』のヒットと、アカデミー賞受賞が大きかったということ

もともと韓国映画は、上映時間が長く2時間を超えるものが多い。

ドラマ作りに重点を置く作り。

それも、一つの作品にいくつかのドラマのストーリーを用意しておいて、ラストに向けて一つにするとか。

だからどうしても、作品自体が長くなる。

脚本や監督の技量で、長い作品もそんなに苦にならない場合もある。

しかし、いつも上手くゆくとは限らない。

見事にハマると、『パラサイト』のような傑作が生まれる

漁師

『コンクリート・ユートピア』は上手くいったのか。

この作品だけ見ると、上手く行ったんだろうなと。

ただ、長年韓国映画を見てきたものからすると。・・

そろそろ、このパターンも曲がり角ではとおもえてしまう。

ドラマにどドラマをかさねる手法を好む、国民性もあるのだろうか。

しかし、人間のエゴをこれでもか、これでもかと2時間半みせられるのも、重たい。

韓国映画すべてが、こういう作りではないはずだとは思うのですが。

日本に入ってくる作品だけでしか、判断はできないのですが。

もっと、映画作りに多様性があってもいいのではと思ってしまうのは、私だけでしょうか

かつて日本にあった新作映画2本立て

昭和40〜50年代の日本映画は、長らくこの2本立てが主流だった。

上映時間は、おおむね1本1時間半以内

そう、2時間になると2本で4時間。

こうなると、上映回数や観客の回転。

なによりも、観客が耐える時間がでてしまう。

そんなながれでしょうね、1時間半で収まる作り方をしていたはずです。

この1間半というのが、じつにコンパクトに作品がまとまる、ベストな時間だと思うのですが

無駄をはぶいて、とにかくこの時間で収める。

世界的に見ても、この範囲の作品に傑作、佳作が多いハズ。

ときには、長編もいいでしょうが。

だんだん上映時間がながくなるのも、こまりものです

韓国映画に求める、多様な作品

ドラマに重点をおく韓国映画の製作手法もわからないではない。

ただ、それは『パラサイト』で、頂点を極めたのも確か。

となると、もっと違った製作方法の作品があったほうがいいのではないか。

ただ、この点が、韓国映画の弱点のように思えてならない。

日本映画は、あくまで1時間半という制約の時代をへて培ったもの。

しかし、今後の韓国映画のあり方として。

いつまでも、二時間を超えるコテコテのドラマ作品だけに頼っていては、いきずまる。

意外と、そのあたりは、頑固な国民性。

はたして、『パラサイト』で、商業演劇の頂点を極めた今、さらなる発展はあるだろうか。

韓国映画も曲がり角、多様性の方向へ

映画『コンクリート・ユートピア』公式サイト:https://klockworx-asia.com/CU/

コメント