『ダークナイト』勧善懲悪作品なのに、倫理観を植え付ける苦しさ

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元はアメコミ『バットマン』ですよね

『バットマン』といえば、アメリカンコミック。

1939年米国DCコミックスに登場した漫画です。

創造者はアーティストのボブ・ケインと作家のビルフィンガー

基本は正義の為悪を退治する勧善懲悪です。

その後人気シリーズとなりテレビでもおなじみで、実写映画でも13本製作されております。

本作『ダークナイト』は2008年作監督クリストファー・ノーラン、出演クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アン・ハサウェイとなっております。

泥棒にも三分の理

といったところでしょか、ジョーカー役のヒース・レジャーの怪演で、悪の中にあるドロドロした塊を見せてくれます。

その辺りが、本作の見どころか。

それ以外は、これといって特筆するものもなく、なんでこんなにヒットしたのかわかりません。

全体的な、作りもコミックの域をでていないし。

人間を善と悪の二つに分けるのも単純すぎる感が。

悪には悪の言い分があるんだよ的なジョーカーがいいですね

つまり『ダークナイト』って、悪役とヒーローの単純な物語なのに、そこに何となく人間の善なる物を押し付ける厚かましさを感じるのですが。

日本だとさしずめウルトラマンかな

ヒーローウルトラマンが大活躍、地球を破壊する怪獣をバッタバッタとやっつける、その外国版でしょうか。

さしずめ敵は、キングギドラといったところでしょうか。

しかし、キングギドラには彼の言い分があって、悪役にされているけど住む所を探しに地球にきてちょっと暴れたら、ウルトラマンに退治されたという展開でしょか。

きっとキングギドラにも家族がいてその為にしかたなく暴れたかもしれないのに。

そこが、勧善懲悪の危険なところですね。

ジョーカーの存在が作品を引き締めてる

唯一この作品の優れているところは、ヒース・レジャーのジョーカーですね。

公開前に亡くなってしまったのが残念ですが。

悪のドグマをこれでもかとまき散らしてくれます

これなくして、この作品は成立しないでしょね。

それが、作品の見どころと言えばいいのか。

其れだけが、売りかな。

まあ、IMAX上映とかハードの面で訴えるところもある様ですが。

あくまで、作品の中身についての独り言でした。

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