映画『落下の解剖学』どうでもいい人には、どうでもいい映画。

映画『落下の解剖学』ポスター 映画館

ーネタバレを含むー

映画『落下の解剖学』事故か殺人か自殺か、う〜んどっちでもいいかななんて無責任な声が聞こえてきそうな映画。まあ世の中で最も多い殺人の例が、夫婦間という統計もありますので。ただ、鑑賞中も感情移入できないのは、私的世界に終止するからでしょうか

物的証拠のない犯罪の立証

倦怠期の夫婦。

作家の夫婦。

ただし、夫は泣かず飛ばず。

片や妻は、売れっ子の流行作家。

山小屋で、転落死した夫をめぐり他殺か自殺か事故かを巡っての裁判。

遺書などは無し。

夫は、売れっ子の妻に対して嫉妬心があり。

事故をきっかけに盲目となった一人息子の自己の責任を妻に。

なかなか難しい夫婦関係のようで。

さらに、彼女のセクシャリティーの問題も絡み

夫が邪魔になったのかとも。

疑えば、きりがない。

そんな展開。

物的証拠のない事件の難しさ。

裁判の場面が、1/3を占めるだろうか。

退屈になりがちな場面ですが。

まあ、なんとなく、引き込まれるまでは行かないですが、鑑賞できます。

しかし、状況証拠だけですから。

立証は、難しいですよね。

検察官の作るストーリーも、何度も聞かされると真実かなと。

このあたりが、冤罪を生む原点かな。

争う方も、そうだったかななんて気になってしまうでしょうから。

とくに、拘置所などの閉鎖的空間で、味方もいない場面だと。

ただ、今回は裁判ですから、弁護士はいます。

有罪無罪どちらでもいいやと無責任な気持ちに。

結局、ことの発端は、夫婦間の問題ですから。

別に興味ないし。

なんて言ったら、見も蓋もないのですが。

それに、転落する山小屋の3階という中途半端な高さ。

結局1階の東屋に頭部をぶつけたのが致命傷。

だけど、自殺なら他の方法を選ぶのでは。

わざわざ、一階の屋根の部分めがけて飛び降りたんでしょうか。

そのあたりは、映画では、話題にもならなかったな。

裁判の後半では、どうも父はうつ状態にあったのではと。

そして、息子との最後の会話、自殺をほのめかす。

この証言が、決定打となり無罪となるのですが。

お話としてみると、あまり興味が湧いてくる展開ではなかったですね。

しつこいようですが、夫婦間の揉め事に興味はわきません。

それに、息子との最後の会話が無罪の決定打というのも。

事故の可能性も否定できないですからね。

状況証拠だけですからね。

このあたりの判断は、見た方の考えにおまかせ。

映画『落下の解剖学』公式サイト:https://gaga.ne.jp/anatomy/

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