『オッペンハイマー』日本人として「原爆の父」と言われた彼を許せますか。

映画『オッペンハイマー』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

映画『オッペンハイマー』、「原爆の父」と呼ばれた彼の半生を描いた作品。原爆投下後の彼の贖罪など聞きたくもない。広島長崎で、投下の年だけで20万人以上がなくなっている、たった一度の爆弾投下で。その事実だけでいい、そのことの結論と判断は自分でする。

科学者としての探究心が勝った。

そう、彼が原爆製造の「マンハッタン計画」に参加したこと。

さらに、その計画の中心人物であったこと。

映画を見てる限りでは、その実験の引き起こす悲劇より、科学者としての探究心が勝ったということ。

第二次世界大戦は、ほぼ連合国の勝利が見えた頃。

マンハッタン計画」が、進行する。

各国の原爆製造が、最終段階をむかえ。

この一発で、戦況を変えられる。

戦後の世界地図の中で、有利な立場になれる。

その実験台になったのが、広島、長崎。

はたして、敗戦濃厚となった日本に、この攻撃は、本当に必要だったのか。

さらに、犠牲になるのは、非戦闘員。

この計画の推進者が、アメリカ大統領ルーズベルトであり、開発にあたったのが、オッペンハイマー。

オッペンハイマーの苦悩がにじみ出る。

そう、ハイマーの開発製造した原爆が、投下当日だけで、広島で7万人、長崎で4万人。

これだけの人が、一瞬のうちに命を奪われている。

さらに投下された1945年の年末までに、二十数万人が、この爆弾のためになくなっている。

自分が、作った爆弾のために。

贖罪の念にさいなまれるのは、当然の話。

だったら、最初から加わらなければ、先頭に立たなければ、いいではないか。

一瞬にこれだけの命、非戦闘員を奪っておいて、なにをいまさら。

彼が、爆弾投下後ルーズベルトと会談する場面が、秀逸だ。

贖罪の念と後悔を口にする、オッペンハイマーに対して。

彼が、大統領執務室を出たあと、執事に大統領が、吐き捨てるように言うセリフがいい「あんな泣き虫もう二度とここに呼ぶな」

まさに、男らしいセリフだ

自らは、悪人と呼ばれようが、地獄に落ちようが構わない。

今の世界情勢の中で、ドイツの核開発、共産主義の台頭。

そう、スターリンなんていう名うての殺人者と渡り合わなければならない。

そんな男の覚悟が、読み取れた。

漁師

戦争早期集結に原爆は必要だったか?

確かに、1945年8月の二度の原爆投下。

その直後の御前会議で、日本はポツダム宣言を受け入れて全面降伏するのだから。

戦争の終結を早めたとも言える。

ただ、日本の降伏をはやくしないとという連合国、特にアメリカの思惑が大きかったはずだ。

戦後の世界地図の中で、リードを保つことを優先した結果だとも。

では、広島、長崎の犠牲者はどうなる。

納得しろと。

そんなわけがない。

むしろそんな攻撃をしたアメリカが、憎いはずだ。

となると、この映画をみて、とうていオッペンハイマーの贖罪などどうでもいい。

ただ、あなたの行動の結果を見て、私が判断するという気持ちになる。

戦争に正義などない、ただその検証は必要だ

その点は、対共産主義、日本統治の観点から、占領軍による戦争責任の追求もあいまい。

日本自体も「一億総懺悔」で、なんとなく加害者から被害者にすり替わる国民。

大国の思惑から、戦犯の早期復権。

すべてが、曖昧のままだ。

では、戦後生まれの私達はどう考える。

結論などでない、ただ、事の起こった結果はわかっている。

その結果から、自分で判断するしかない。

戦争に正義などないのだ

映画『オッペンハイマー』公式サイト:https://www.oppenheimermovie.jp/#

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