早稲田松竹のホラー特集、レイトシショーで『悪魔のいけにえ』
いよいよ、夏のホラー特集の最後を飾るのは、1974年のアメリカ映画。
『悪魔のいけにえ』スプラッタームーヴィーの金字塔作品の登場です。
いやいや、この常識外れな異常さがたまらないですね。
狂気の一家に遭遇してしまった、若者の恐怖、よくできております。
低予算の関係で、16mmフィルムで撮影されたものをスクリーンにあわせて拡大しているのも、偶然とはいえ画面の粗さがいい効果をあげています。
また、BGMを使っていないという手法も独自の雰囲気を醸し出してますね。
アメリカのど田舎と言う設定
テキサスのど田舎が舞台です。
アメリカのど田舎度がよく出ていていいですね。
ほんと、何にもなくて、恐ろしい程に殺風景、世の中の流れから完全に取り残されている感がたまらないですね。
アメリカは、報道される都市部ばかりを見てこれがアメリカだと思いがちですが。
じつは、広さからいったら、圧倒的田舎の部分が多いのだと。
そして、そのテキサスのど田舎で墓荒しが連続し、遺体が次々と持ちさられます。
いったい誰が、何の目的の為に。
そうとは、しらず、そんな現場に若者4人が通りでかかって、墓荒しとおぞましい行為とが一体化する修羅場で繰り広げられる、デスマッチ。
小気味のいい演出がラストまで突っ走ります。
このおぞましい出来事をもったいぶらずに、最後まで突っ走るいさぎよい演出、いいですね。
まあ、あまり食前には見ない方がいいと思いますが、。
日本の怪談とは一線を画しますが。
これが、アメリカ流の夏の涼の取り方なのでしょうか。
それはそれで、監督の術中にはまり、テキサスの田舎の恐怖の町、いや田舎を一気に駆け抜けましょう。
きっと、恐怖の扉を開き人間の心の奥底に潜むドロドロした世界へとあなたを連れて行ってくれます。
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