映画『ナワリヌイ』プーチンに毒殺されそうになった男とロシアの憂鬱

映画フィルムのイメージ画像 映画館

義の為に生きるとはかくも過酷なものなのか、プーチンに毒殺されそうになってもなおも戦う、アレクセイ・ナワリヌイ。不条理の塊のようなロシアと言う国の行く末はどうなるんだろう。残念ながら、そう簡単には解決しそうもない、巨大な妄想国家に思えてならない。

プーチンの最大の政敵アレクセイ・ナワリヌイ

彼は、ロシア最大の野党の党首。

しかし、2020年に飛行機の機内で、危うく毒殺されそうになる

誰が、彼を殺そうとしたのか。

彼は、生き延びて自らその犯人に迫って行く。

映画は、そんなドキュメントで構成されています。

犯人は、最初から分かっているようなものですが、ウラジミール・プーチン。

映画は、そこにたどり着くまでと、ナワリヌイのその後。

しかし、映画を見た後もため息しかでないのは、現状のロシアを見れば一目瞭然。

プーチンは、政権維持の為に何でもする。

これが、ため息の答えなのですが。

プーチンは、何がしたいのか。

それには、彼の信仰との関わりが。

彼は、泣く子も黙るソ連時代のKGB出身なんですが。

もちろんソ連時代に宗教は完全に否定されていたはずなんですが。

旧ソ連時代の申し子のような、ウラジミール・プーチンはクリスチャンなんです

そう、そして復権したロシア正教と彼との密接な関係は周知の所

かつてのロシア帝国の復権、復活が、プーチンの野望なのか、そのあたりがロシア正教の暗躍と密接なのが、今のロシアの現状では。

ロシアはヨーロッパではない。

おおよそ、ヨーロッパの洗練された政治などあるわけはない。

いわゆる村社会そのものが、ロシアの実態に近いのでは。

その中で、アレクセイ・ナワリヌイは、救世主的存在だった。

彼の生命がたたれたわけではないが、いまだ収監されたままだ。

そのナワリヌイでさえ、選挙活動中は、極右やナショナリストとも手を組んだりしている

彼曰く「ロシアと言う国で政権を取るためには必要なこと」だそうで。

このあたりに、ロシアの複雑さが見て取れる。

そして、ウクライナ戦争とプーチンの野望は続く

残念ながら、ウクライナ戦争は、長引くだろうなと。

最大の政敵を刑務所に送り。

今のプーチンはやりたい放題。

それを良しとする国民も、実のところ多いのが、この国。

そこには、政治家利権もからみロシアという大国が、薄暗い中を不気味に漂ってゆく

そんな、情勢が、いましばらく続きそうである。

映画『ナワリヌイ』公式サイト:https://transformer.co.jp/m/Navalny/

コメント