誰の仕業なのか、説明のつかない恐怖と出来事。そして、結末は。映画『ダーク・アンド・ウィケッド』はそんな、アメリカンホラーの原点とも言える悪魔が主題です。もちろんその正体は本当なのかはたまた幻想なのか、はっきりしないまま戦慄のラストへと。
悪魔という概念は、日本には存在しない。
悪魔という概念は、おもにキリスト教が普及した国で語られることが多い。
あくまでも、人間と神との間に入って、人間が神から離れるように働く力である。
そんな、悪魔が日常生活の中に入り込んで、悪さをする。
それが、ホラー映画の一つのジャンルとして存在するわけで。
そんな映画カテゴリーにはいるのが、『ダーク・アンド・ウィケッド』
考えてみると不思議である。
いわゆる怖い話は、世界中にあるわけで。
それが、アメリカが舞台だと、悪魔が主役になり。
日本だと、幽霊になる。
となると悪魔は、アメリカにはいるが、日本にはいないという事なのであろうか。
いや、そんなことはないはず。
人間の心にあるダークサイド
それこそが、悪魔や幽霊の正体ではないだろうか。
なぜなら、悪というものの存在が、人間の中に入ってしまってるから。
怖いと思う心が、見ていないものを見ていると錯覚し。
さらに、そこに人間的思いがかさなりより邪悪なものへと突き進む。
実に人間と言う者の存在は、恐ろしいものである。
だから、神に帰れとキリスト教は説くのですが。
さて、前置きは長くなりましたが、本作『ダーク・アンド・ウィケッド』
テキサスの人里離れた農場での出来事。
まさに、父親の危篤の知らせに駆け付ける兄妹。
彼らが、そこで、目にし体験する事とは。
舞台設定が、いいですね。
晴れ間のない、曇りの日が続くような日々。
重苦しい空気。
牧師と聖書。
人間の生と死。
そして、主題といえるダークサイドの戦慄的出来事。
アメリカンホラーの原点とも言えるのでは。
公式サイト:https://klockworx-v.com/dark-wicked/
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