絶叫!コンポヨンファ(공포영화 )フェスティバル2022

絶叫!コンポヨンファ(공포영화 )フェスティバル2022 ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

催眠療法、まだ一般的には馴染みのない治療法ですが、精神科の領域ではおなじみの治療法。そんな、催眠という手法を使って、人間の無意識の中になにか植え付けられたら、モチーフとしては面白いのですが、ちょっと話ができすぎているのでは、あくまでもフィクション。

キャッチコピーほど怖くない。

待ち受けるのは、選りすぐりの恐怖映画5作品。新たなトラウマの生む本気の韓国ホラー特集!」

といかにも期待を持たせてくれたのですが。

まあ、怖い怖くないは、見る人の感性に関わることで。

その点、かなり鈍い小生にとっては、イマイチ感が漂う鑑賞感です。

幽霊や怪物がでてくるわけでもなく、どちらかというと人間の闇とか暗部を題材にした作品

本当は、人間ほど怖いものはないのですが。

その闇というのが、わかりやすく逆に物足りないといいますか。

掴みどころのない人間の暗部にせまるところまで行ってないのが、残念です。

『ヒプノシス/催眠』

キーワードは、催眠療法

これってかなり昔からあるのですが。

最近結構一般にも知られるようになって。

映画の題材になることも多いですね。

もともと精神科医とか、臨床心理士が用いる治療法で、保険はききませんので、おのずと自費診療となります。

ワンセッション¥10000~¥20000とか、制限はありませんので。

高額な治療法となります。

治療は、一回や二回で終わるわけではなく、長期間必要となることが多いようです。

よって、いわゆる富裕層と言いますか、ある程度の所得がないと受けられないわけで。

なにせ、患者の無意識に入っていって、それを必要に応じて意識上に引き出すのですから、かなりの熟練を必要とします。

手間がかかるわけで、つまり精神的症状を抱えた患者に対して、効率が悪い。

言葉がわるいですが、経営上薬を処方していたほうが、と言う流れになるようです。

ただ、精神的な症状に苦しむかたの根本的治療には、有効ですから。

興味のある方は、精神療法というキーワードで検索されると良いと思います。

催眠療法を題材にしておりますが。

たしかに、理論上は映画のストーリーは成り立つのかなと思いますが。

ちょっと出来すぎている感があります。

治療の場面でさえ、なかなか上手くゆかないのに。

その処術を施した事により起こる事故と、その後の復讐劇があまりにも上手く行き過ぎるのが、不思議です。

あくまでもフィクションなので、作者は、催眠療法、その弊害、無意識下に押し込められた感情。

一つのキーワードで、押し込められた感情が浮き上がり。

そして、謎解きとそこに潜む復讐劇と。

素材としては、ありだと思うのですが、あまりにも上手く行き過ぎるところに、作り物感がいなめないです。

真に怖きは人間かな

この命題からゆくと、この作品は、なっとくできるのですが。

人間の意識をコントロールすることが、実はできるということ。

しかし、それはある種の危険が伴うということ。

ですから、治療の現場では、ごく限られた人しかできないこと。

逆に民間療法で、これを謳っているところの怖さ。

人間の無意識下というものの存在。

それは、無意識という領域にいる必然があるから無意識下にあること。

その無意識を処術することの、怖さと難しさ。

そう、そんな人間の無意識の怖さを覚えるのには、適した作品かもしれません。

絶叫!コンポヨンファ(공포영화 )フェスティバル2022サイトhttps://horror2.jp/54932

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