近いけどよくわからない国、台湾、自由を勝ち取るまでの黒歴史『返校』

映画『返校』ポスター映画館

自由というものがいかにいいものか、そしてそれを手に入れるのはいかに大変なのか、そんな思いを新たにさせてくれる作品です。舞台は、1960年台の台湾の高校での出来事。アジアの中では、優等生で安定している台湾がいかにしていまにたどり着いたか。考えさせてくれる作品です

気候温暖で、比較的親日的で人気の旅行先台湾

映画『返校』一場面

台湾に言論の自由や、民主主義が登場するのは、1992年の李登輝総統の登場以来のことです

日本支配が終わり、1945年以降は、蒋介石率いる中国国民党による支配

その中で、1945年以前から台湾にいる中国人(本省人)と、蒋介石とともにやってきた外省人

実質的には、蒋介石率いる国民党が、台湾を支配してゆくわけですが

以前からいた、本省人は、戦前は日本人ということで日本文化の中に生活しており。

比較的、安定した生活を送っていたわけで。

そこにやってきた外省人。

本省人から言わせると犬が去って、豚がやってきた

民度のちがいもあってか上手くゆかない。

しかも、蔣介石率いる国民党政権は、汚職、腐敗が蔓延し

本省人には、不満が募るわけですが。

それが、1947年の小さな事件2.28をめぐって先鋭化してゆくのですが

それを、戒厳令をもって、言論その他の自由を抑え込んだのが、「白色テロ」

その後、1987年まで戒厳令が解除されるまで、40年間の不遇な時代が続いたわけです。

時代は、1960年代

映画『返校』一場面

台湾でもこの白色テロの時代を正面から描いた作品は少ないです。

今回の作品は、とある高校が舞台。

そこで、学校に隠れて自由な書物の朗読会を開く生徒と先生。

そんな、舞台が描かれています。

実際に、自由を制限されるというのはどういうことか。

当時の台湾の空気がよくあらわされています。

また、自由な空気を弾圧する政府の凄まじさ。

つくづく、自由はいいなと感じます

われわれ日本人は、あまり自由ということを考えたことがありません。

なぜなら、私たちの自由は、先の敗戦以降与えられたもので、勝ち取ったものではないから

だから、自由というものの大切さを理解できてないのでしょうね。

自由は、守るものだと

為政者たちは、支配しやすいように自由を制限しようとします。

だから、私たちはつねに監視していないと。

そんなに、難しいことではありません。

確実に選挙に行けばいいだけのことです

しかし、嘆かわしことに我が国の投票率は、国政選挙でも50%台

これで、自由が守れるのだろうか

そこに与えられた自由を当たり前だと思っている悲しさがあります。

いつしか、その代償を払わなければならない時が、来なければいいのですが

映画『返校』公式サイトhttps://henko-movie.com/

コメント