デンマークから来た、ちょっと風変わりなオジサン達の物語。そこに、人間の面白さ、人生の奥深さとまで言うと大げさですが。とにかく、個性の違うオジサン達が、どうお互いにかかわって行くのか、なかなか粋な作品です。
軍人とお節介なオタクたちのタッグ
何と言っても、このあり得ない組み合わせが、物語を面白くしている。
妻を亡くした、主人公の軍人。
タイプとしては、とにかく人に弱みを見せない、力こそすべてのタイプ。
そこに、彼の妻の死に不信感を持ったオタクのオジサン三人組。
なぜか、この二つの正反対の様な個性の持ち主たちが、力を合わせ妻の死の謎とその復讐劇に立ち向かってゆく。
妻の死の原因を探求する、オタクのオジサン。
やがて、その死に関係あるだろう組織犯罪のボスとの対決。
なかなか、設定が粋で、見せ場を作ってくれます。
しかし、冷静になると、状況証拠の積み重ねなんですが。
そああたりの展開は、実際の映画でどうぞお楽しみください。
前半は、いいテンポなのですが、中盤から後半にかけて、やや間延びするのが残念。
90分位の作品にまとめてくれれば、スピード感が失われなかったのではと。
唯一その辺りが残念です。
弱さを出して生きて行くこと。
この作品のもう一つのテーマでしょうか。
主人公は、マッチョな軍人で、とにかく弱さを見せません。
その為に、残された一人娘の心の傷に上手く寄り添う事ができません。
そこに、弱さオンリーと言っては大げさですが。
人間としての弱さを出し尽くして生きているオタクのオジサン、三人組。
この取り合わせが、面白いですね。
社会に上手く溶け込めないんだけど、自分らしく生きているオタクのオジサン。
強さこそが自分の全てと疑らない、主人公の軍人。
行き詰まるのは、強いはずの軍人さんというあたりがいいですね。
そう、そんなに強くなくても、自分の心の叫びに耳を傾けることの大事さ。
そんなところをオタクのオジサンたちから学びます。
しかし、そこは、強さこそがすべての主人公。
素直にはゆきませんよね。
そのあたり、どんな展開でどう変わってゆくのか。
見てのお楽しみでしょうか。
人生肩の力を抜くのも大事だよ、そう語っている様です。
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