スクリーンから血しぶきが台湾ホラー『哭悲/THE SADNESS』

映画フィルムのイメージ画像 映画館

ーネタバレを含みますー

台湾発のホラー映画『哭非/THE SADNESS』、ここまでやるかと言うくらいの過激な映像です。作り物なんですが、それでもね・・・というのが、正直な感想。真夏の夜の悪夢、悪い夢を見たと軽く流せる方以外には、正直お勧めしずらい内容なのです。

R18が、うなずける過激な内容

台湾発ホラー映画がやってきた。

結構台湾のホラー映画ってあるんだけど。

今回は、とびきり過激で、目をそらしたくなる展開。

まあ、なんといいますか、ゾンビ物の連続線上にはあるのですが。

つくるほうとしては、ゾンビをどう描くかが、ゾンビ物の真骨頂とでもいいますか。

初代ゾンビは、動作ものろく、死人が蘇りそして彼らに襲われ、嚙まれると噛まれた人もゾンビになるというもの。

今からすると、どこかノンビリ感と言いますか、お化けのイメージが強かったのですが。

最近のゾンビは、空気感染もありで、コロナの影響もあるんでしょうね。

ウイルス感染で、ゾンビが急激に増えてゆくパターンで。

しかも、有効な壊滅手段がなく、どこか終末的色合いを含んだ作品が多い様な

まあ、先の見えない時代

明るい展望の描けない昨今の風潮には、マッチしているとは思うのです

より過激さを増した今回のゾンビ

であります。

今回は、ウイルス感染すると、脳の組織の一部が破壊され、人間の持つ攻撃性、過激性そして性的欲望が過剰なまでに肥大するというもの。

なんか、映画の為に作られた設定プンプンなんですが。

まあ、作品の過激なこと、えげつなさ、その度を越した内容に、けっして食事前には見ないでくださいと但し書きを入れたいくらい。

まあ、作り物の世界ですからダメとは言いませんが。

少々、やりすぎの感は否めません

人間の怖いもの見たさ、残酷性とでも言いますか、そんな所を作り物の映像で昇華ということなのでしょうか。

それにしては、あまりにも過激すぎて、昇華なんてきれいな言葉は使いたくない。

歌舞伎の世界でも、血しぶきや血のりを用いた演出はあるのですが。

そこは、日本お得意の美学の範囲。

これが、ただ残酷なだけ、過激なだけとなるとなかなか受け入れがたいのですが。

まあ、人間の想像の世界にある残虐性をあくまでスクリーンという安全地帯で描いたのでしょうか

まあ、あまり心臓の弱い方、過激なシーンが苦手な方には、お勧めできないですね。

心の中にある攻撃性、残虐性は、あくまで想像の範囲で納めておいてください

映画『哭非 THE SADNESS』公式サイト:https://klockworx-v.com/sadness/

コメント