東宝の90年国立映画アーカイブ『日本の一番長い日』今一番見ておきたい

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ーネタバレを含みますー

今年も8/15がやってくる、先の大戦の経験者が少なくなるにつれ風化することが悲しい。国立映画アーカイブ東宝30年モダンと革新(1)で『日本のいちばん長い日』の上映があった。映画を通してあの戦争とは何だったのか、おのおのが考えることは大事では

1967年白黒作品

当時カラーでとることもできたであろうに、あえて白黒で。

そのあたりは、作品にかえって臨場感と真実味を加えている。

時は、1945年8月15日正午

そこから、逆算して24時間前から敗戦の玉音放送までを中心に、物語は進む

戦争をおわらすとは、いかに難しいことか。

開戦は、アップモードだとすると、敗戦はあきらかにダウンモード。

しかし、どこかで判断しなければ、このままゆけば本土決戦。

さらに、未曾有うの犠牲者を覚悟しなくてはいけない。

戦況は、もはや決しているのだが、和平の条件をいかに有利にするかで、ポツダム宣言を無条件で受け入れるか否かで、政府と軍の攻防が続く。

その後の歴史を知っている者にとっては、悪あがきとか、往生際が悪いと見えてしまう。

それは、あくまで戦後生まれで、歴史の事実を客観的に見れるからであってである。

連合艦隊は、もうすでに房総沖まで迫っている。

このまま、交渉を引き延ばせば、第三の核兵器攻撃すらありうる。

瀬戸際での会議。

そして、御前会議での最終決定。

その後の玉音放送までの攻防

前段が、敗戦ポツダム宣言の無条件受け入れを決めるまでだとすると。

後半は、敗戦の昭和天皇の玉音放送が行われる、8/15正午までの、玉音放送の録音盤をめぐる争奪戦となる。

一部の敗戦を受け入れない近衛兵達による反乱。

とにかく、録音盤を奪い放送をさせずに、皇居に籠城して本土決戦に持ち込む。

そんな緊迫した攻防が、後半のドラマを引っ張って行く。

それに、各地でおこる反戦を受け入れない部隊による、攻撃の継続。

現職総理大臣の暗殺計画と実行部隊。

まさに、『日本で一番長い日』となるのである。

このころは、東宝も骨のある作品作ってたよな

『日本で一番長い日』のヒットにより、東宝は、その後8/15シリーズを作るのだけど。

このころの日本映画は、見応えがあるよなと。

まごうことなき名優がそろい、火花を散らす

特に、大東亜戦争に関して、この様に取り組む作品は、昨今見ることはない。

一部の兵隊を英雄視するかの様な作品。

日本軍の栄光の様な作品は作られるのだけど。

かつて、50年前は、もっと大東亜戦争を正面から捕えようとする作品。

あるいは、色々な角度から考察した作品が、作られたんだけど。

最近では、とんと拝見できない。

本作品のリメークはあったけど。

くしくも、まもなく終戦記念日を迎えます。

せめて過去の名画から、先の戦争をもう一度かんがえてみては。

日本の夏は、過去の出来事を顧みる時でもあるのだから

国立映画アーカイブ 東宝の90年モダンと革新の映画史(1):https://www.nfaj.go.jp/exhibition/toho202205/

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昭和20年8月14日正午の御前会議から翌15日正午の玉音放送までの24時間をドキュメンタリータッチで描いた岡本喜八監督による戦争超大作。ポツダム宣言受諾をめぐる政府首脳の動きと青年将校達のクーデター計画がスリリングに描かれる。三船敏郎をはじめとするオールキャストの熱演と手に汗握る展開が見どころ。 (C)1967 東宝

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