映画『NOPE/ノープ』2時間10分のアトラクションを楽しむ。ジョーダン・ピールの作風って他では味わえないよな。まあ、こんな監督と作品があってもいいのかな、好き嫌いは見る方にお任せ。
登ったはしごを外す上手さ
ジョーダン・ピール作品『ゲットアウト』『アス』と見てきての印象。
もとコメディアンというのもうなずける。
そう、どこまでがホントでどこからが嘘かあいまいなのです。
いや、そんなことは意図せず、ただ自らの気の向くまま感性に任せて作ったのだろうか。
あるいは、計算されつくしてなのだろうか。
そんな、一種つかみどころのなさと情緒の不安定さとでもいうか。
それが、ジョーダン・ピールの世界なんだろうな。
『NOPE/ノープ』でも遺憾なく発揮されている。
自らの価値観、物の考え方にこだわるとつまんない
そう、あくまでもコメディアンの世界とでもいうか。
不条理な世の中を風刺するかのような作風を随所にみせる、ピール作品。
本編と何ら関係なさそうな話にとんだり。
そう、だからあまり真剣にならないほうがいいのかも。
遊園地のアトラクションを楽しむがごとく。
ピール作品を楽しむ。
そんな見方が、あってるのかもしれない。
砂漠のような農場にこつ然と現れる飛行物体
『NOPE/ノープ』の舞台。
焦らして焦らして。
回り道を楽しむように。
どこか人を食ったようなストーリー展開。
登場人物も現実とも非現実とも思えるテンション。
これが、ピールワールドなんだろうな。
先入観を持たず、遊園地のアトラクションを楽しむようにピールワールドに浸る。
それができれば、楽しい作品。
だって、遊園地のアトラクションに先入観とかあまり持たないでしょ。
映画『NOPE/ノープ』公式サイト:https://nope-movie.jp/
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