映画『帰れない山』社会とは何故か折り合えない、そんな方に送る作品

映画『帰れない山』ポスター 映画館

ーネタバレを含むー

映画『帰れない山』自分が何がやりたいかわからない方、やがて何処かにたどり着くのでしょうがそんな主人公と少年時代の友人の二人のその後。自分探しの到着点はどうなったのか、頑固な友人の無骨な生き方と合わせて、人生の一部を垣間見る思いです。

不器用な性格、だけど人間らしい

そんな、二人の出会いと人生のほぼ半ばまでのおはなし。

二人は、少年時代に山で出会います。

一人は、親に連れられイタリアトリノから来た少年。

もう一人は、山の民として山の生活しか知らない少年。

互いに意気投合して、山を舞台に奔放に遊びます。

共通点は、山の生活が性にあっているということ。

やがて、二人は成人してそれぞれの生き方を模倣するのですが。

退屈なトリノが収まり悪い少年

大学を卒業しても就職することもなく、自分探しの日々。

彼には、都会が合わないみたい。

父が愛した、山を訪れる日々。

社会と馴染めない、こんなタイプも多いですよね。

ただ、モラトリアムが続けられる環境は羨ましい。

やがて、彼自身の生きる道を見つけてゆくのですが。

山の民となった少年

山の生活を愛し妻子とともに山の生活。

ただ、頑固な彼は、押し寄せる機械化の中で、頑として昔のスタイルを通そうと。

やがて、生活に困窮してゆくのですが。

二人に共通するのは、頑固だということと、社会と適当に折ありをつけられないことかな。

こんな生き方を通したいなら、妻子ももうけず一人で生きてゆくのがいいのではと思ってしまう。

社会や人間とは不条理なもの

そう、所詮人間社会は摩訶不思議なもの。

たとえ、自分の主張や考えが正しいからと。

それが、評価されたり、それで生活できるものでもないということ。

時としては、社会と妥協してもいいのではとふと考えてしまう。

都会が嫌いな人もいれば、私のように都会でないと生きて行けない

そんな思いを抱いてしまう人もいるということ。

あれこれ試行をしながら、自分の人生を見つけてゆくんでしょうね。

この映画だけでは、人生を語るには

結局、主人公たちの40半ばまでの模様ですから。

だから、この映画だけで人生を語るには。

人生いろんなことがありますから。

まあ、それぞれ自分の人生を探ってください。

ただ、あまり頑なにならないように。

所詮人間とは、解らないものですし

人間社会は、不条理なものですから正しいから必ず正しく評価されるものでもないですし

映画『帰れない山』公式サイト:https://www.cetera.co.jp/theeightmountains/

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