ーネタバレ含みますー
『モナリザアンドザブラッドムーン』期待しなかった映画が、意外とツボにはまってた時って、なんか得した気分になりますよね。精神病院から脱走した少女が、弱者の味方となって大暴れ、まるでありえないんだけどなんだか共感してしまう、そんな不思議な映画。
虐げられて生きている者の悲しみ
この映画のテーマかな。
主人公は、精神病院から脱走した少女。
人の心が操れる。
このあたり、境界型人格障害のデフォルメかな。
とにかく、超人的。
逃げ込んだ先が、ニューオリンズのストリップ小屋。
設定が奮ってるよね。
そこで、ストリッパーの母とその息子の味方に。
そう、母子であらくれの男社会の中で、健気に生きる。
ともすれば、男社会の中ではじにのけられるような親子に、寄り添う。
いや、超能力を使って、バッタバッタとなぎ倒すは、爽快でもある。
そう、それだけ社会的弱者ってなおざりにされる、弱肉強食の社会。
ニューオリンズをサイケデリックに描く
この映画の並でないところ。
アメリカ南部、ニューオリンズのカオスな夜をサイケデリックに描くことで、独特な世界を醸し出している。
サイケデリックって、麻薬に浸る世界とか。
現実逃避で入り込む迷宮のイメージ。
ドアーズの歌とか。
アメリカ最下層のうごめく世界とか。
とにかく、もう逃げ場所のない階級の息苦しさを和らげる。
トリップの世界なんでしょうね。
このイメージを上手く映像にした。
![漁師](https://i0.wp.com/himabu117.com/wp-content/uploads/2023/06/fisherman-2739115_640-2.jpg?resize=600%2C153&ssl=1)
シリーズ化もあるかも
良く練れた構成だし。
物語の展開も、スピード感があっていい。
以外とヒットして、シリーズ化もありと思わせる。
主人公は、あくまでも虐げられし者たちの、最後の砦。
そう、そんな展開でいけば、この作品はいけるかも。
それだけ、社会には虐げられている者が多いし。
最下層ではなくても、弱い立場の人間。
女性とか子供。
男社会で、なんとか自分を維持している女性たち。
誰かに養ってもらわなければ、生きていけない子供たち。
そう、貧困層でなくても、立場の弱い者はいるわけで。
その者達の言葉の代弁者として、この映画はいけるのでは。
映画『モナ・リザアンドザブラッドムーン』公式サイト:https://www.monalisa-movie.jp/
![](https://i0.wp.com/www12.a8.net/0.gif?resize=1%2C1&ssl=1)
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